作品タイトル不明
王女メアリー➁
☆王国年代記今上陛下10年より。
突如、いなくなった王女メアリースチュアート殿下は孤児として王都にいたがその利発さは隠せることは出来なかった。
まず王都近郊のダン男爵が見いだし養子にした。
『おお、なんと利発な幼女だ。我が家門の名を使い大望をとげるが良い』
『お義父様、初めまちて。あたち、民の為に働きたいでちゅ』
『もちろん。義父として微力を尽くします』
また、芸術を愛し。産業を興し。その過程で商人トーマスと出会い。トーマスは一目でただならぬ人格に心酔した。
『メアリー様、是非、私を家臣の末端にお加え下さいネ』
『民のために働けまちゅか?』
『ハハー!』
メアリースチュアート殿下は民のために尽力した。
しかし、まだ七歳、幼女らしさもあった。それを誰が責められようか?
トーマス商会の庭で花の匂いをかいで幼女らしくはしゃいでいると。
『キャ、キャ、楽しいでちゅ』
『メアリー様、我らも花の素晴らしさに気がつきました』
今上の王妃殿下がお忍びで王都を視察していたところ。その声で気がつき庭に目が引かれた。すぐに我が子と気がつかれた。
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☆☆☆リアル
「うりゃー!貫手は気合いが大事なの~!」
「「「はい、メアリー様!」」」
「メアリー、貴女、メアリーよね・・」
「ハニャ?」
貫手の訓練をしていたら、大勢の家来を連れたマダムに抱きしめられた。誰よ?
「お母様よ。メアリー!グスン、グスン」
お母様?
そう言えば母親のような・・・よく分からない。
「貴女はノース王国の王女よ」
ハニャ、これは不味い。何か分からないけど不味い。
「証拠がないの~!」
「メアリー様、シスター様が置いて行ったお包みと籠です。みてもらいましょう」
「マリーしゃん・・」
「まあ、これは・・・」
何だ。濁流に流された感覚だ。善意で次々に周りが動くってことがある。
タイガーマスクが孤児院にランドセルを置くような・・・。
それを見かけた警備員は住居侵入罪を見て見ないふりするような歴史が改変される感覚がある。
「メアリーは王位継承権一位よ」
「おお、メアリーよ」
隣にいるイケオジが国王で父だと?
正直、もう8歳である。王女には全く興味がない。
しかし、運命のピースが次々とはまっていく。
周りを見渡すと、ヨサブロウとナオミが手をつないでいやがる。マリーさんは両の手の平で口を隠して感動しています状態だ・・・
トーマスさんはあれだ。屋敷内に入ったな。
ポニーのトニー君だけ平常心で草を食べている。
「ヒン?」
「美味しそうでなによりなの~」
その日の夕方までに次々と来訪者が現れた。
王宮魔道師に鑑定されたり。
「王宮で記録した魔力波と一致しております」
女神教会からも神官やってきた。
「鑑定の結果、聖女です」
そして、モーリス商店のモーリスが本を出版したいとやってきた。
「グヘへ、メアリー様の伝記を出版させて下さい」
「ぬっコロされるの~やめるの~」
しかし、裏組織のメアリーが王女では不味いだろう。
と思ったが、もう、王宮役人がトーマスさんと話していやがる。
「うむ・・・トーマス商会は、商会である」
「分かったネ。ただし、御用達にして欲しいネ」
「何の?」
「馬車はどうかネ」
勝手に筋書きが出来来上がって行く。
「メアリー、私の宝物」
「ハニャ、でも、あまり実感はないの~」
「そうよね。そうよね」
結局、メアリー8歳の誕生日に王家に行き。
正式に王女になると決まった。それまではこの屋敷で暮らす。結果。
トーマス商会は王宮の騎士団に囲まれた。
メアリーの友人たちも話し方が変になった。
串焼きストリートで出会った平民の子が訪ねて来た。
「お、お初にお、お目に・・」
「お初じゃないの~」
唯一、普通に会ってくれそうなのは・・・
カール君とヘレネーゼ様だ。
しかし、2人とも礼をしやがる。
「「メアリースチュアート殿下」」
「王女殿下にご挨拶を申し上げます」
「膝礼とカーテシーしなくていいの~」
「フフフ、そうはいきませんわ。お茶会しましょう」
「そうですよ。前みたいに話して頂ければ嬉しいです」
フウ、しかし、何か心に引っかかるものがある。
メアリーが王女で困る勢力はないだろうか?
と思っていると門で一悶着が起きていた。
「おい、そこの者!何をしているか!」
「ヒィ、メアリー、メアリーは私の子です・・わ」
「一目会わせてあげて下さい」
「世迷い言を!」
あれはゼークト伯爵夫人とスージだ。
これか・・・
「いいの~、騎士様、メアリー少し話すの~」
「メアリースチュアート殿下」
「メアリーでいいの~」
「元気そうで良かったの~、また、会えたらよろしくなの~」
ゼークト夫人は膝を落とした・・・。
「グスン、グスン、メアリー、私のこと何とも思っていないのね」
「感謝しているの~、でも、もう、後に戻れないの~」
「メアリー・・・気をつけなさい。グルジア家に。王宮には闇があるわ」
「分からないの~」
「奥様、帰りましょう」
スージに肩を貸されて帰って行った。
心の残りとはゼークト家なのか?。
幼女でいられる日も後わずかだ。
「語尾、どうしようかなの~」
☆☆☆ダン男爵家
一方、正史に養親として記載されたダン男爵は・・・屋敷に大勢家庭教師が訪れていた。国王の配慮である。
「ダン男爵殿!マナーをもう一度やり直しです」
「ヒィ、そんな・・・もう歳です」
「それと、この本5冊読んでレポートを書いて下さい。明日までです」
「ヒィ、徹夜ではないですか?」
「人格矯正です。何ですか?保証人になりたい性格を治します!」
「それと行きつけの酌婦キャサリンには会わないで下さい。こちらから会えないと伝えました」
「ヒィ、妻には内緒にして下さい」
猛特訓を受けていたことはメアリーの預かり知らないことであった。