軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

532話 Sランク狩場の成果

「――――痛でっ……」

目の前は地面だった。

どうやら前から倒れたらしく、鼻の頭をぶつけて擦りながら起き上がる。

――【闇魔法】――

『……突き抜けろ、"黒玉"』

そして。

――【昼寝】――

そのまま暫し、視界は暗闇に染まり――

「――――あだっ……」

お次は、視界がグルグルと回っていた。

どうやらミノタウロスに殴られたらしく、すぐ近くにあった死体の山に突っ込み動きが止まる。

――【闇魔法】――

『……突き抜けろ、"黒玉"』

あぁ――……眠い、眠過ぎる……

だからあと、もう少しだけ。

――【昼寝】――

そしてまた、すぐに視界は暗闇に染まり、周囲の魔物を掃除した1分後くらいには何かに起こされる。

「――――寒っ……」

それが熱なのか、寒さなのか、それとも地面の揺れによるものなのか。

殴られることもあれば、踏まれることも。

立って寝ているので、地面に倒れた衝撃に驚いて気付くことだってある。

でも無駄なく起きられるのであれば、なんだっていい。

50回ほど繰り返せば、大きな睡魔の波は少しだけ引いてくれた。

そして周囲の穴が開いた死体を片っ端から回収し、高速で風呂に入ったらすぐにマッピングを開始する。

ここ1か月ほどはこの繰り返しだ。

強引にその時の眠気を払うだけであまり疲れは取れていないけど、得られる成果と自身の成長を考えれば気持ちもグッと軽くなる。

それに深い睡眠を1分近く取れている時点で、昔よりは遥かに楽だしな。

この世界にインターバルタイマーが10個くらいあれば、またどこかで最高効率を叩き出すためにやってしまいそうな気もするけど……

「おし、おしおし……レベルもある程度上げられたし、ひとまずはこんなところかな」

名前:ロキ(間宮 悠人) <営業マン>

レベル:67 スキルポイント残:616 (技能の種により+47)

魔力量:11467/17684 (830+16854)

筋力: 8785 (448+7543) ゲイルドレイク(+794)

知力: 6023 (449+4954) ガルグイユ(+620)

防御力: 7970 (442+6174) ヴァラカン(+687) クィーンアント(+667)

魔法防御力:5967 (442+4720) ガルグイユ(+805)

敏捷: 4395 (442+3751) ウィングドラゴン(+202)

技術: 9918 (441+9477)

幸運: 7412 (442+6556) グリムリーパー(+414)

加護:無し

称号:《王蟻を討てし者》

【転換】余剰経験値:『6,030,741』

取得スキル

◆戦闘・戦術系統スキル

【剣術】Lv10 【短剣術】Lv9 【棒術】Lv8 【体術】Lv10 【杖術】Lv9

【盾術】Lv9 【弓術】Lv9 【斧術】Lv9 【槍術】Lv9 【槌術】Lv8

【鎌術】Lv7 【暗器術】Lv7 【暗殺術】Lv8 【二刀流】Lv8 【投擲術】Lv9

【狂乱】Lv8 【威圧】Lv10 【捨て身】Lv9 【挑発】Lv9 【両手武器】Lv9

【射程増加】Lv9 【指揮】Lv9 【騎乗戦闘】Lv9 【身体強化】Lv10

【鼓舞】Lv9 【手加減】Lv10 【闘気術】Lv5

◆魔法系統スキル

【火魔法】Lv9 【雷魔法】Lv9 【水魔法】Lv9 【土魔法】Lv9 【風魔法】Lv9

【氷魔法】Lv9 【光魔法】Lv8 【闇魔法】Lv8 【無属性魔法】Lv8

【回復魔法】Lv9 【結界魔法】Lv6 【空間魔法】Lv6 【時魔法】Lv5

【神聖魔法】Lv4 【呪術魔法】Lv7 【精霊魔法】Lv4

【魔力操作】Lv9 【魔力感知】Lv9 【発動待機】Lv8 【多重発動】Lv2

【省略詠唱】Lv8 【魔法射程増加】Lv9 【魔力纏術】Lv6 【土操術】Lv3

◆ジョブ系統スキル

【建築】Lv9 【採掘】Lv10 【伐採】Lv10 【狩猟】Lv10 【解体】Lv10

【料理】Lv10 【農耕】Lv10 【釣り】Lv9 【裁縫】Lv8 【鍛冶】Lv7

【芸術】Lv7 【描画】Lv7 【細工】Lv7 【加工】Lv8 【畜産】Lv10

【採取】Lv9 【話術】Lv8 【家事】Lv10 【交渉】Lv8 【演奏】Lv7

【薬学】Lv7 【作法】Lv8 【舞踊】Lv7 【歌唱】Lv8 【彫刻】Lv6

【錬金】Lv6 【酒造】Lv8 【庭師】Lv8 【医学】Lv7 【装飾作成】Lv5

【魔法学】Lv5 【魔道具作成】Lv4

◆生活系統スキル

【跳躍】Lv9 【空脚】Lv6 【飛行】Lv9

【異言語理解】Lv10 【獣語理解】Lv8 【調教】Lv8

【算術】Lv9 【暗記】Lv9 【魔力譲渡】Lv7

【聞き耳】Lv9 【読唇】Lv4 【拡声】Lv9 【遠話】Lv4

【隠蔽】Lv10 【気配察知】Lv10 【鑑定】Lv9 【心眼】Lv9

【探査】Lv9 【広域探査】Lv4 【騎乗】Lv9 【泳法】Lv8

【逃走】Lv9 【忍び足】Lv9 【俊足】Lv9 【縮地】Lv5

【罠生成】Lv8 【罠解除】Lv7 【罠探知】Lv8 【魅了】Lv4

【視野拡大】Lv10 【遠視】Lv10 【夜目】Lv10 【視界共有】Lv4

【付与】Lv5 【写本】Lv7 【自動書記】Lv7

◆純パッシブ系統スキル

【魔力自動回復量増加】Lv9 【魔力最大量増加】Lv9

【物理攻撃耐性】Lv10 【魔法攻撃耐性】Lv8 【鋼の心】Lv10

【剛力】Lv10 【明晰】Lv9 【金剛】Lv10 【封魔】Lv9 【疾風】Lv9

【絶技】Lv9 【豪運】Lv8

【毒耐性】Lv9 【麻痺耐性】Lv7 【睡眠耐性】Lv6 【魅了耐性】Lv6

【石化耐性】Lv6 【呪い耐性】Lv4

【火属性耐性】Lv9 【土属性耐性】Lv8 【風属性耐性】Lv8 【水属性耐性】Lv8

【闇属性耐性】Lv7 【雷属性耐性】Lv7 【氷属性耐性】Lv8 【光属性耐性】Lv6

◆その他/特殊(使用可)

【神通】Lv2 【地図作成】Lv4 【魂装】Lv7 【神託】Lv1 【奴隷術】Lv8

【魔物使役】Lv8 【威嚇】Lv7 【転換】Lv8

◆その他/特殊(使用不可)

【獣血】Lv4

◆その他/魔物(使用可)

【噛みつき】Lv9 【穴掘り】Lv8 【光合成】Lv7 【突進】Lv8 【旋風】Lv6

【睡眼】Lv6 【爪術】Lv9 【洞察】Lv4 【踏みつけ】Lv8 【招集】Lv8

【硬質化】Lv7 【酸耐性】Lv8 【状態異常耐性増加】Lv8 【咆哮】Lv8

【強制覚醒】Lv9 【嗅覚上昇】Lv5 【火炎息】Lv7 【発火】Lv7 【白火】Lv1 【炎獄柱】Lv5 【灼熱息】Lv7 【丸かじり】Lv8 【分解】Lv3 【吸収】Lv3 【氷結息】Lv7 【石眼】Lv7 【物理攻撃力上昇】Lv6 【物理防御力上昇】Lv7 【魔法防御力上昇】Lv4

【不動】Lv7 【衝撃波】Lv6 【地形耐性】Lv6 【廻水】Lv6 【鏡水】Lv5 【透過】Lv5 【恐怖】Lv6 【封印】Lv5 【熱感知】Lv5 【陽炎】Lv6

【流砂】Lv7 【砂嵐】Lv7 【砂硬鱗】Lv5 【昼寝】Lv4 【帯電】Lv4 【凍結息】Lv6 【底力】Lv6 【烈震】Lv7

◆その他/魔物(使用不可)

【胞子】Lv7 【泥化】Lv5 【呼応】Lv7 【粘糸】Lv4 【脱皮】Lv6

【酸液】Lv7 【擬態】Lv7 【気化】Lv8 【毒霧】Lv7 【結合】Lv8

【分離】Lv8 【火光尾】Lv5 【絶鳴】Lv8 【幻影】Lv8 【影渡り】Lv6

【地縛り】Lv6 【属性変化】Lv7 【無面水槍】Lv6 【睡夢鱗粉】Lv4

【膨張】Lv1 【甦生】Lv8 【共食い】Lv4 【粘液】Lv5 【分裂】Lv6

【砂泳】Lv7 【麻痺針】Lv6 【産卵】Lv6

ステータス画面を眺め、全てのスキルが最低目標値を超えたことを確認。

それに地下のデスナイトが所持する【剣術】レベル5がかなり美味しく、【転換】の余剰経験値もここ一月ほどで100万近くは稼げた。

ついでに怪しいかなと思って探索していた地下空洞は、これといって目新しい発見はできなかったけど……

それでも、ようやくという達成感と解放感からググッと背中を伸ばし、俺は一度拠点へと帰還した。

▽ ▼ ▽ ▼ ▽

「あらら~随分溜まっちゃったねぇ」

「なんで他人事みたいに言ってんだよ。大半はロキが狩ってきた魔物なんだろ?」

「うむ、落ち着くのを待っていたのだから、一刻も早くどうにかしてくれ。上階まで魔物の素材だらけで、これでは必要な物も満足に取り出せん」

首を大きく上に傾けながら話す、俺とゼオとロッジの3人。

風呂から出てきて早々に連行されたのが、拠点の資材倉庫だった。

まだ、外には途方もない量の死体が転がっているけど。

それでもカルラ達が解体を進めてくれたらしく、様々な革や爪、それに羽や毛など、食い物じゃない素材がそこかしこに山積み――というよりこれは、押し込められている、だな。

多過ぎて、もう奥から物を取り出すという行為を諦めたような置き方をされていた。

「ごめんごめん。まだ向こうに解体待ちの死体が溜まってるし、一旦ここのは全回収してベザートの方に運んできちゃうよ。ちなみに、どう? 使い勝手の良さそうな素材とかあった?」

ロッジにそう問うと、ニヤリと笑みを浮かべながら饒舌に語り始める。

「ああ、やっぱり良いな、Sランク魔物ってやつは。まず何よりも驚いたのが、自分の身体を燃やして突っ込んでくるっていう褐色の竜の革だ。いろいろ試してみても、今まで触ったどの素材より火に対しての耐性が高い。その分、革はちと薄くて軟いが、後衛用の火耐性特化装備を作るなら、今までのボス素材と比較してもコイツは上回る。それは青白い狼みたいな魔物も似たようなものだな。あっちは氷っつーか、冷気に対しての耐性がかなり高かった。専門外だが、あの毛皮は装備だけじゃなく服とか床敷とか、単純な寒さ対策にも相当強いはずだぞ」

「うむ。我も遥か昔は、寝床にコヤツの毛皮を敷いていた記憶がある」

「へえ~特化型っぽいなとは思ってたけど……そっか、装備以外の使い道もあるもんね」

お風呂管理の仕事をしている人達は石を温めるために火を頻繁に扱ってるので、防火用の仕事着とか手袋を支給してもいいかな、とか。

味もかなり良い大型の食材が容易に得られるようになったので、クアド商会やニューハンファレストの地下に巨大な冷蔵食糧庫を作って、そこで管理する人の作業着にしてもいいのかな、とか。

そんな妄想をしていると、ロッジはまだ話したりないと言わんばかりに言葉を続ける。

「だがやっぱり一番はあのデカい竜だろう。加工が面倒に感じるほど固い竜鱗、だが革自体は扱う部位を選べばそれなりに弾力もあるんだから、装備にかなり向いた素材なのは間違いない。それでいてあの量だからな……軍があの素材で装備を統一でもしたら、相当戦力は上がるんじゃねーか?」

「ん~でも加工できる人間がいたらでしょ?」

「まぁな。感触としては俺でなんとかってところだから、たぶんSランクでも上位に分類される素材だろう」

「なるほどね……」

回収しながら、少しだけどうするか悩むも。

素材の市場投入は、過去に幾度となく経験していることだしな。

今更かと気持ちを切り替え、こちらが気になっていた件に触れていく。

「あと、オリハルコンはどう? 一旦ここらで狩りのペースは緩めようと思うんだけど、渡している量で何か作れたりする?」

「ゼオ達が回収してきた分もあるからな。量だけなら細身の剣くらいはいけそうな気もするが……どこまで俺が扱えるのか、それはやってみないと何も分からない」

そうは言いながらも、ロッジはジッと俺を見据えたまま、視線を逸らさない。

明らかに、俺のゴーサインを待っている。

ウズウズしてたまらない――そんな顔だ。

「ロッジのペースでいいよ。腕を磨く用の素材はもう安定して仕入れられるし、俺は追加の素材を調達しながら、出来上がりを楽しみに待ってるからさ」

「さらにその上もありそうだってのに、こんなところでのんびり構えてなんかいられねーよ。くくっ、ようやくこの手で触れるんだ。こっからは俺が死ぬ気でやる番だろうが」

好きなことをやれているから、というのもあるんだろうけど。

それでもみんな、なんだかんだで働き者だなぁ……

となると、これは想像以上に早く出来上がる可能性もあるのかな?

それなら、そろそろと思っていたアレを、もう少しだけ待っても――。

そんなことを考えながら今ある素材を一通り回収し、一度リコさんの所に寄ってからベザートの町に転移した。