軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

アニメ番宣小説 その4

「ぎゃ~~~~~~~~~~~~~~」

今日のアニメ第3話にはくまゆるとくまきゅうも登場するらしいので、わたしとフィナは子熊化したくまゆるとくまきゅうを抱いて、アニメが始まるのをテレビの前で待っていた。

そして、アニメが始まった瞬間、わたしは大きな悲鳴をあげた。

それはアニメが始まった瞬間、わたしの着替えシーンから始まったからだ。

わたしがクマの着ぐるみを脱ぎ、わたしの下着姿が大画面のテレビに映しだされていた。

しかもクマさんパンツまで。

トップシークレットの映像が公開されてしまった。

いくらアニメでも、わたしの下着姿だ。

これ、本当にテレビ放映されているの?

されていないよね?

実はアニメ自体が神様の冗談で、テレビで放映されていないとか?

神様がわたしをからかうために、作っただけだよね?

そう思いたい。

わたしが叫んでいる間に、着替えシーンは終わり、オープニングに入る。

「ユナお姉ちゃん、大丈夫?」

「「くぅ~ん」」

フィナとくまゆるとくまきゅうが心配そうに尋ねてくる。

「ダメかも」

わたしは抱いているくまきゅうの小さな背中に顔をうずめる。

恥ずかしい、もう生きていけない。

外を出歩くことができない。一生引きこもりになる。

「だ、大丈夫だよ。ユナお姉ちゃんの体、綺麗だし」

自分の体が貧弱なことぐらい分かっているよ。

それ以前に、綺麗、汚いの前に、下着姿を見られることが嫌なんだよ。

「それに、よく分からないけど、こっちではわたしたち以外誰も見ていないんでしょう」

「そうだけど」

「あと短かったし、みんな見ていないと思うよ」

いや、テレビには録画があり、停止ボタンもあるんだよ。つまり365日24時間、好きなときにわたしの下着姿を見ることができるってことだ。

考えただけでもおしまいだ。

「もう、お嫁にいけない」

行くつもりはないけど。

「そ、そのときは、わたしがずっと一緒にいます」

「「くぅ~ん」」

フィナとくまゆるとくまきゅうが慰めてくれる。

「フィナ~、くまゆる~、くまきゅう~」

わたしは3人を抱きしめ、下着の記憶のことは忘却の彼方へ消し去ることにした。

わたしが落ち込んでいる間もアニメは止まることもなく進んでいる。わたしが近くの森で魔物を乱獲してヘレンさんに叱られるところだった。

そういえばヘレンさんに、近くの森は新人冒険者用だから、討伐は控えるように言われたっけ。

でも、このときのわたしは数日前に冒険者になったばかりだから、新人冒険者だと思うんだよね。でも、ヘレンさんにウルフの群れやタイガーウルフを倒す冒険者は新人冒険者ではないと一刀両断された。

「フィナ、わたし、新人冒険者だよね?」

納得がいかなかったのでフィナに尋ねる。

それに対して、フィナは少し困った表情をする。

「えっと、新人冒険者はブラックバイパーは倒せないと思います」

フィナも新人冒険者扱いはしてくれないみたいだ。

どうやら、新人の定義は冒険者になったばかりで、さらに弱い冒険者のことを言うらしい。

納得ができるようなできないような。

だって学校や会社だって優秀な生徒や社会人でも、新入生や新人とか言われるよね?

そして、ヘレンさんに注意されたわたしが冒険者ギルドで何もせずにいると、可愛い女の人が登場する。

「あっ、ルリーナさんです」

フィナの言う通りに登場したのはルリーナさんだ。それとギルと、騒がしい男が一人。この騒がしい男の名前なんだっけ?

わたしがルリーナさんのパーティーのゴブリン(デボなんとか)を倒してしまったので、前衛のゴブリン(デボなんとか)がいなくなり、依頼を受けていたゴブリン討伐ができなくなったそうだ。

ああ、そんなこともあったね。懐かしい思い出だ。

そんな感じでルリーナさんたちが困っていると、ヘレンさんがわたしにデボなんとかの代わりに臨時のパーティーメンバーになればいいと言い出す。

あれ? こっちでは、それ言ったのギルマスだった記憶が。

もしかして、ギルマスのセリフ、ヘレンさんに取られちゃったのかな。

少ない出番なのにギルマス可哀想。

「これって、ゴブリンキングを倒したときの話ですか?」

「そうだよ」

フィナはいなかったから、経緯は知らなかったみたいだ。

そして、わたしはルリーナさんと一緒にゴブリン討伐に行くことになった。しかも歩きで。

「まだ、このときはくまゆるとくまきゅうがいなかったんだよね」

「そうなんですか?」

フィナはくまゆるとくまきゅうがわたしの召喚獣になった経緯も知らないんだよね。

「くまゆるとくまきゅうは神様からもらったんだけど、まだこのときはもらっていなかったんだよ」

「えっ、くまゆるとくまきゅうは神様からの贈り物だったんですか? だから、こんなに可愛くて強いんですね」

「「くぅ~ん」」

歩いていくのが面倒なわたしはルリーナさんをお姫様抱っこして、ゴブリンがいる森までやってくる。

ルリーナさん、泣いていた。

どうやら、初めてのお姫様抱っこを奪ってしまったらしい。

「ルリーナさん、可哀想です」

フィナが同情した目でテレビに映っているルリーナさんを見る。

「フィナはお姫様抱っこは嫌い?」

「お姫様抱っこですか? ルリーナさんのように抱っこされたまま走られるのは嫌です。ユナお姉ちゃん、わざと怖がらせるから、嫌です」

もしかして、ドワーフの街に行ったときのルイミンのことを言っているのかな。

それなら、フィナには怖くないお姫様抱っこをしてあげよう。

そして、現実通りにデボラネ(ゴブリン)とデボラネキング(ゴブリンキング)を討伐する。

あっ、アニメでルリーナさんがデボラネと何度も連呼するからデボラネの名前を覚えたけど、ゴブリンと間違えた。

まあ、どっちも同じだし、問題はないよね?

そして、デボラネキングを討伐したことで、新しいスキル、クマの召喚を覚えた。

「もしかして、このときに神様にくまゆるとくまきゅうをもらったのですか?」

「そうだよ」

テレビにはくまゆるが召喚されていた。

「くまゆる、可愛いです」

「くぅ~ん」

フィナに抱かれているくまゆるが嬉しそうに鳴く。

アニメのわたしはくまゆるに乗って、楽しんでいる。それを見たくまきゅうが悲しそうに「くぅ~ん」と鳴く。

「忘れていたんじゃないからね」

わたしはくまきゅうの頭を撫でながら言い訳をする。

気づかなかっただけだ。

気づかなかったことを、忘れることはできない。

くまゆるの乗り心地を確かめたアニメのわたしは白クマパペットからもう一体のクマが出せることに気づく。

白いクマさんパペットからくまきゅうが召喚される。

「くまきゅうです。でも、いじけています」

フィナのいう通りに、テレビに映っているくまきゅうはいじけていた。

あのときもいじけていたね。

くまきゅうには悪いけど、いじけ方が可愛かった。

フィナも小声で可愛いと言っていたのを、わたしは聞き逃さなかった。

その後のアニメはフィナとまったりした時間が過ぎ、クマハウスを建てたところでアニメが終わった。

現実のフィナも可愛かったけど、アニメのフィナも可愛い。

最後の笑顔は反則だ。フィナのために何かしてあげたい気持ちになる。

そして、最後はクマハウスの外が映り、顔が見えない金髪の不審者がクマハウスを見ていた。

「あれ、ノア様ですよね」

「だよね」

顔が見えなくても、ノアなのは一目瞭然だ。

「それじゃ、次はノア様が出るんですね」

「たぶんね」

そして、アニメはエンディングも終わる。

今回もフィナは楽しそうにアニメを見ていた。

でも、エンディングはわたしとフィナしか出ないので、恥ずかしそうに見ていた。

数日後、アニメ公式サイトに4話を確認しにいく。

4話の予告がちゃんとあり、予告画面にはノアとクリフの画像があった。

4話はわたしが領主のクリフに呼び出される話になるみたいだ。

やっぱり、3話の最後に登場した金髪の不審者はノアだったみたいだ。

他に新しい情報がないか調べているとミニアニメも増えている。

2話は貯金箱の話で、3話はフィナがクマハウスを掃除している話だった。

相変わらず、デフォルメされたフィナには癒される。

さらに情報がないかなと思っていると、わたしとフィナの声をしている人が、このアニメについて生配信をすると書かれていた。

もしかして、わたしとフィナの声をやっている人を見ることができるの? と思ったが、ラジオみたいな感じで顔を見ることはできないようだ。

そもそも、こっちの世界で聞くことはできるのかな。

とりあえず配信日をチェックだ。(※1)

それから、このアニメ、ブルーレイやDVDになって全国で発売されることが書かれていた。

忘れようとしていた嫌な記憶が甦る。

つまり、わたしの下着姿の映像が売られるってことでもある。

しかも、高画質で。

忘れよう、忘れよう。

わたしは忘却の彼方へ記憶を消しさる。

「えっと、1巻の限定版にはくまゆるとくまきゅうの表と裏のクッションカバーが付いてくるんだ」

これ、どっちが表か裏なんだろう。くまきゅうのいじける顔が頭に浮かぶ。

いや、決してくまきゅうを裏と思ったわけじゃないよ。

そもそも、表とか裏とか考えなければいいだけだ。

くまゆる側、くまきゅう側と言えばいいだけだ。

表側、裏側と言わなければいい。

それから、このクマの話を書いている作者の小説が付く?

つまり、神様ってこと?

さらにタイトルはクマ神様と書かれていて意味不明だ(※2)。

また、変なこと書いていないよね。

不安しかない。

(※1)

日程:10月28日 平日20:00~

内容: 映像なし、音声のみ生放送

詳しいことは活動報告にて、よろしくお願いします

(※2)

1巻あたり1万5000〜2万文字ほどのミニ小説になっています。

合計で5万文字ほど書いたかと思います。お話は各巻で繋がっています。

web版の1話(最近の)辺りが4000文字前後となっていますので、全巻合わせて12話ぐらいの文字数かと思います。

内容はユナが夢の世界に入り込んでしまい、夢の世界でフィナとノアと一緒に冒険するお話です。

ノアとフィナがくまゆるとくまきゅうの力を借りて、魔法少女クマになって、ユナと共に戦ったりします。

あと、夢の中なので、くまゆるとくまきゅうがお喋りします。

もしブルーレイやDVDを購入しましたら、読んでいただければと思います。

よろしくお願いします。