作品タイトル不明
第125話 奈落ダンジョン六十層
買い出しで良さそうな魔導具を見つけられなかったルクスは、神の領域への入場権を使うことにした。
ルクスは自分を鑑定して表示されたステータスの一番下の詳細ボタンを押し、神の領域への入場権を使った。
三時間ほど、創造の神の工房や叡智の神の書庫、美の女神の工房、勝利の女神の訓練場に入ったり出たりを繰り返して、様々な試練を受けたことで、スキル【錬成】【魔力制御】【描画】【槍術】【弓術】を取得し、アイテム【エリクサー】百本、【ソーマ】百本を取得し、装備【黎明の指輪】【夕空の指輪】【朝空の指輪】【春風の指輪】【秋風の指輪】【新緑の指輪】【紅葉の指輪】【花束の指輪】【花畑の指輪】【金星の外套】【銀星の外套】【黄星の外套】【橙星の外套】【緑星の外套】【紫星の外套】【白星の外套】【黒星の外套】【オリハルコンの片手剣】【オリハルコンの大盾】【オリハルコンの短剣】【オリハルコンの杖】【常春のランタン】を取得した。
詳細は下記の通りだ。
【錬成】
素材と素材を合わせて未知の物質を産み出すスキル。
【魔力制御】
魔力感知と魔力操作の上位互換スキル。
【ソーマ】
若返りの妙薬。飲むと一歳若返る。二十歳未満には効果がない。
【黎明の指輪】
状態異常無効。※即死や呪いは対象外
破壊不可。
サイズ調節・清浄の魔法が付与されている。
買取価格:不明
【夕空の指輪】
精神異常無効。
破壊不可。
サイズ調節・清浄の魔法が付与されている。
買取価格:不明
※黄昏の指輪と同じ機能がある。名前が違うだけ。
【朝空の指輪】
状態異常無効。※即死や呪いは対象外
破壊不可。
サイズ調節・清浄の魔法が付与されている。
買取価格:不明
※黎明の指輪と同じ機能がある。名前が違うだけ。
【春風の指輪】
状態異常無効。※即死や呪いは対象外
破壊不可。
サイズ調節・清浄の魔法が付与されている。
買取価格:不明
【秋風の指輪】
状態異常無効。※即死や呪いは対象外
破壊不可。
サイズ調節・清浄の魔法が付与されている。
買取価格:不明
【新緑の指輪】
状態異常無効。※即死や呪いは対象外
破壊不可。
サイズ調節・清浄の魔法が付与されている。
買取価格:不明
【紅葉の指輪】
状態異常無効。※即死や呪いは対象外
破壊不可。
サイズ調節・清浄の魔法が付与されている。
買取価格:不明
【花束の指輪】
状態異常無効。※即死や呪いは対象外
破壊不可。
サイズ調節・清浄の魔法が付与されている。
買取価格:不明
【花畑の指輪】
状態異常無効。※即死や呪いは対象外
破壊不可。
サイズ調節・清浄の魔法が付与されている。
買取価格:不明
【金星の外套】
金色の星の紋章が描かれた黒いマント。
物理・魔法攻撃耐性、即死耐性、呪い耐性がかなり高い。
【銀星の外套】
銀色の星の紋章が描かれた白いマント。
物理・魔法攻撃耐性、即死耐性、呪い耐性がかなり高い。
─中略─
【常春のランタン】
半径百mを春のような気候にする神器。
常春のランタンを得たので、何があってもダンジョン内の極寒の地に耐えられるだろう。
神器という言葉は見なかったことにしつつ、ルクスは、マントを仲間たちに渡し、朝空と夕空の指輪をラエティティアに渡した。
ルクスが身につけている黎明と黄昏の指輪に朝空と夕空の指輪がよく似ているので、婚約者であるラエティティアに渡したのだ。
例えばこれをアランに渡してしまったら、ルクスとアランの関係が怪しまれてしまうから、ラエティティア以外に渡す選択肢はない。
それ以外の指輪だが、春風と秋風の指輪はクラーラとアランの礼装に合っているので、二人が受け取り、新緑と紅葉はバートの礼装に通じるものがあるので、バートが受け取った。
花束と花畑の指輪はアスターとシアーシャの礼装に似合いそうだったので、二人が身につけることになった。
マントも各々、合いそうなマントを身につける。
装備の準備ができたルクスたち黄金の導と小妖精のアスター、シアーシャ、従魔たちは、翌朝、街の中心部にある奈落ダンジョンに向かった。
奈落ダンジョンは五十層まで中央に大きな穴が開いていて、その周りを囲うように各階層がある。
ルクスだけなら、飛行を使って奈落の底である五十層まで直行するのだが、仲間がいるのでそうもいかないが、一層から五十層まではルクスたちの相手になるような 魔物(モンスター) がいないので、走って魔物を蹴散らしながら五十層にやってきた。
ブラッディオーガキングをあっという間に倒したルクスたちは、五十一層からの極寒の地をものともせず、一気に六十層までやってきた。
ボス部屋は氷に覆われているが、ルクスたちは寒くもなんともない。装備と常春のランタンがあるからだ。
ボス部屋に明かりが 灯(とも) る。
六十層の階層ボスが姿を現した。
【NO NAME】
雪狼王(スノウウルフキング) と呼ばれる獣系の 魔物(モンスター) 。
詳細はこちら→
ルクスはいつものごとく詳細ステータスは見ずに、スノウウルフキングを見据えた。
九十レベルだろう、スノウウルフキングよりもルクスたちは十以上はレベルが上だ。
油断はできない相手だが、余裕を持って倒せるだろう。
ウォーーーン
スノウウルフキングが遠吠えすると、どこからともなくレベル八十九のスノウウルフが三体やってきた。
前に出たアランがオリハルコンの大盾を構える。
「【挑発】!」
スノウウルフたちはアランの大盾に体当たりを始めた。
スノウウルフキングは挑発に抵抗して、後衛に狙いを定めた。
アランを飛び越えたスノウウルフキングを待っていたのは、ルクスが作った青い高温の炎だ。
青い炎に包まれたスノウウルフキングは、叫んで地面をのた打ち回り、炎を消そうとしたが、ルクスが魔素に干渉して作った炎は中々消えなかった。
やがて、スノウウルフキングは動かなくなり、ドロップアイテムを残して光の粒となった。
そのころ、スノウウルフもクラーラの短剣術によって華麗に 捌(さば) かれ、光の粒となった。
ルクスたちは次の層にやってきた。
セーフティエリアの洞窟を見つけたルクスたちはセーフティエリアで野営することとした。
洞窟の中央に焚火を作り、男女別のテントを二つ組み立てる。
ドロップアイテムのオーガ肉を人数分、串に刺して、焚火で焼いていく。
焚火台の上には、大きめの鍋でスープを温める。スープには新鮮な野菜を刻んでたくさん入れてある。味付けはシンプルに塩だ。あとは野菜の旨味で十分だろう。
ルクスたちは焚火を囲んでお昼ご飯を食べる。
セーフティエリアの外は 吹雪(ふぶ) いていて、ホワイトアウトしそうなくらい景色も空も白いので、時間の感覚がなくなりそうだ。
幸い、ルクスたちは懐中時計を持っているので、時間は分かる。
ついでに言うと、ルクスの場合、マップに時間が記載されているので、最悪、懐中時計が無くても問題ない。
「スープを飲むとほっとするね」
バートはほう、と息を吐いて、 呟(つぶや) いた。
「うん、温かいものを食べるとほっとするのかもね」
ルクスはそう言いつつ、スープを飲み干した。
「そうかもな、こんなに雪が降ってるから余計、ほっとするのかもしれないな」
アランはそう言って、洞窟の外を見た。
「アランがちゃんとしたことを言ってる……!」
クラーラが衝撃を受けたような顔をした。
「いつも、ちゃんとしてるよ?俺。普段なんて思われてるの?」
「うーんと、活発だけど、ヘタレ」
「う゛……言葉が俺の胸を 抉(えぐ) ってくる……がく」
「もう、死んだふりしないの!」
二人のやり取りを見ていたルクスとラエティティア、バート、小妖精のアスター、シアーシャ、そして、従魔たちは笑った。