軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

地下採掘

アースソナーを使って鉱石探しをしていて分かったことがいくつかある。

まず、一つ目は地中にいるモンスターの数、比率は地上よりも少ないということ。

サバンナでは、トレント以外にもさまざまなモンスターを見かけた。

例えば、鋭い角を持つサイのようなモンスター。

集団で動く牛のような奴。

シマウマに似たモンスターも見かけた。

地上には多種多様なモンスターがいる。

だが、地中は違う。

今のところ、ビッグワームくらいしか確認できていない。

しかも、その数も少ない。

もう一つ分かったのは、アースソナーの探知範囲だ。

地上より、地中で使ったほうが効果が高い。

これは、腕輪をつけた僕を中心に同心円状に調べることができるのだが、地上で使うと地面とその下を探知することになり、いわば球状に広がる範囲の、下半分しか探知できない。

だが、地中なら違う。

頭上も含めて探知できる。

つまり、一度で調べられる範囲は倍になる。

そして、一番重要なことだが、アースソナーで見つけられる鉱石は鉄だけではないということだろう。

鉄以外では、見た目判断だが銅や銀、金らしきものも少量見つかっている。

ほかにも磨けば宝石になりそうな原石みたいなものもある。

ただ、どれも僕にはどれがなにかを正確に知る術がない。

わかっているのは、魔力に反応する金属や結晶体だということだけだ。

こういう素材を鑑定する魔法とかマジックアイテムってあるんだろうか。

調べれば一発で情報がわかるツールがあれば、かなり助かるはずだ。

だが、今の僕にはそんな便利な方法はない。

だから、気になるものは全部持ち帰ることにした。

不幸中の幸いにも、僕にはマジックバッグ化した革袋がある。

こいつは見た目以上にものを入れられる。

貴金属や宝石は鉄ほどに一か所に大量に埋まっているわけではないので、見つけたやつを全部持って帰っても多分大丈夫だろう。

そういうわけで、僕は途中からビッグワームのように地中を移動するようになってしまった。

だってしょうがないだろう。

アースソナーで見つけられる貴重品は全部地面の中にあるし、地上にはモンスターが群れていることもあるが地中では遭遇する確率が低い。

つまりは、地上よりも地下のほうが安全だということだ。

僕はマイスコップを手に、サバンナの景色を忘れるほど、地中に潜り、掘り進み続けた。

ひたすらに穴を掘り、アースソナーの反応がある方向へと進路を修正し、ダンジョン産の金属や宝石を手に入れる。

それをどれほど繰り返しただろうか。

見つけた。

それまでになかったものを見つけた。

それは――サバンナの地下に広がる大空洞だ。

地の底に広がる巨大な空間。

そこで――荘厳な雰囲気の神殿のような建物が存在している場所を発見したのだった。