軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

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寮の食堂で夕食時に魔法障害物競争についての張り紙をした事を男子3人にも伝えた。

「ご苦労様~。質問攻めにあわなかったか?」

フェリーペが心配そうにしてる。

「うん、でも、ポスターに質問箱を学食の入口に備えているので、そこに文章を書いて入れてねって書いておいたから、聞かれる度にポスターのその部分を指さしておいた~」

メグたんの回答は無邪気で明るい。

「皆、興味ありそうだった?」

「うん、ランビット。既に何人かがレーンの構成をメモって、現場に見に行くって言ってたのが聞こえたよ」

「私も今リアが言ってる様な会話、結構色んな所で聞いたよ」

「「ね~っ」」

勇者様と私で顔を見合わせて、ニッコリ笑う。

共犯者?の笑いだ。

「練習開始は来週頭からだったっけ?」

「そうなの。で、参加者登録も同じ日だよ。また、フェリーペが担当するんじゃない?」

ボブも気になるのだろう、食べながらもちょこちょこ質問を挟んで来る。

フェリーペが幾分ウンザリした感じで溜息を吐いた。

「既に闇王様からやる様に言われているよ。やるのはいいんだけれどねぇ、登録できなかった生徒がなぁ・・・・。ああ、めんどい」

観念したまえ、フェリーペ君。

君はウチの全イベントの参加者登録の担当だと思うよ。

まぁ、今回はひよこクラブの子たちにも色々と教えないといけないから大変だとは思うけどね・・・・。

「はぁ~。参加者リストはチーム名とメンバーの名前、性別、学年と魔力属性だけでいいのかな?」

「フェリーペ、できたら各チームでどの障害をどんな手段でクリアする心算なのかを聞き取りヨロ!」

「え?それはリアの仕事だろう?」

「いいじゃん、いいじゃん。ちょこっと聞いておいてよ」

「はぁ~。でも、それって他のチームに聞かれたくないと思うだろうから、学食で教えてくれるとは思えないけどなぁ」

「まぁまぁ、聞くだけはタダだから、答えないチームがいても聞くだけは聞いておいてね」

そんなこんなで障害物競争のテーマ一色で終わった夕食、自室に戻ったらメッセンジャーボーイが来てメモを置いていてくれた。

父さんからだった。

モナミの症状はまだ落ち着くと言うにはほど遠いが、医者が処方してくれた薬で多少痛みが遠のいているらしい。

屋台に代わる店は、まだ候補となる場所を探しているとのこと。

何か変化があったら必ずメッセージを送るから安心して勉強しなさいと書いてあった。

父さんのこういう所が好きなんだ。

優しいのだよ。

それも押しつけがましくない所がめっちゃ好き。

母さんに人を見る目があったって事だよね。

兎に角、モナミが痛みのあまりに寝れないと言う事が無い様に、めっちゃ神様に祈っておこう。

それくらい、あの火傷は酷かったのだ。

翌朝、ホームルームでは皆が魔法障害物競争の事でワイワイ言っていた。

今週金曜はダンスパーティなのに君たち障害物競争でそんなに盛り上がってて、ちゃんとダンスの方の準備は出来るのかね?

「これまでさぁ、この学園って貴族中心だったじゃない?だからさぁ、イベントとかってあんまりなかったのよね」

マリベルが思わせぶりで自信満々と言った圧を発しながらナナに話しかけているのが聞こえる。

というよりも、クラス全体に聞かせたいと言ういつもマリベルの手法だね、こりゃぁ。

「へぇ?何で貴族中心だとイベントとかをしなかったの?」

ナナが律儀にマリベルに合わせてる。

いつもの事だけど、ご苦労様なこった。

「ほら、貴族って準備するのってやらないじゃん。全部下々の者に丸投げでしょ?彼らがやる準備って自分の意見を社交界に通すための根回しくらいだからさぁ、何かを企画して、それを実現させるのはお貴族様の仕事じゃないわけよ。だからこれまではイベントと言うとクラブの即売会くらいしかなかったのよ。そこへ行くと、皇子は他国の人ながら、ダンスパーティとかお貴族様らしいイベントを次々に打ち上げてくれて、本当にありがたいわぁ・・・・」

次々かどうかは分からんけど、まぁ、それっぽいイベントは企画してるよね、うん。

「でも最近、いろんなイベントがあって学園が楽しいよね」

惜しい!ナナちゃん。

マリベルが言いたいのは そ(・) こ(・) じゃないのよ。

あややクラブに比べて皇子の企画するイベントはお貴族様向けって言いたいのよ。

だって、魔法決闘だって平民には決闘をするって言う文化は無いので、まるっきりお貴族様じゃん。

で、まだ実施されてないけどダンスパーティこそ、お貴族様らしいイベントの最たるモノだしね。

まぁ、ミスコンはお貴族様とは関係無いっちゃないけどねぇ・・・・。

「コホン。で、ナナは今週金曜のパーティ、ドレスは仕上がったの?」

「う、うん・・・・。実はお針子さんがみんなお貴族様の仕事を請け負っていたので、新しいドレスは作れなくって・・・・今手持ちの一番良いドレスにちょっとリボンを付けてみたの。マリベルは?」

マリベルはよくぞ聞いてくれましたって感じで「もちろん、新しいのを作ったわよ。ピンクの可愛いのを。あの色はこの国の染め物では出せないって言われてるから、会場広しと言えどあの色を着るのは私だけだと思うんだよね。今から楽しみで仕方がないわ」って自慢しまくっている。

でもさぁ、自分のお友達のナナが新品のドレスを作れなかったって言ってるんだから、ドレス自慢しなくったっていいのにね。

この二人ってどうして友情が壊れないのかちょっと不思議なんだよね。

結構ナナちゃん、辛抱してる気がするなぁ・・・・。