軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

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毎日、夕方になる前に学食の入口に設置させてもらっている質問箱の中を回収するのが私達5人とひよこクラブの面々の仕事となっている。

そりゃぁ、もう結構な数の投書が入ってるのよ。

全部読むのが面倒くさい・・・・。

・どうやったら平均台通路をクリアできるんですか?

・人数無制限って全校生徒で一つのチームを組んだらどうなるんですか?

・優勝する方法を教えて下さい

みたいなふざけた投書もあれば、

・タイムを競うとのこと。何を以てしてタイムを計るのですか?

・火魔法を使った場合、消火の人員を用意する必要はありますか?

何て言う比較的真面目な質問もあったりする。

表現が違うだけで同じ内容の質問っていうのも結構ある。

それを私たち平民5人とひよこクラブで内容から分類し、纏め、質問と回答をポスター形式で書き込む。

ある程度質問の量が溜まった時に、学食の入口に張り出させてもらってる。

「皆、質問への回答、ごくろうさま。今週中にあややクラブとひよこクラブでレーンの使い心地と安全性を確認したいんだが、木曜の午後皆の時間は大丈夫か?」

おおおお!闇王様、まずは自分たちで体験するということですね。

いいね!

「丁度二つのクラブなので、クラブ対抗戦みたいな形でやってみて、本当に10分以内にクリアできるかどうかの確認もしたいんだ」

皆、木曜の午後でOKと回答したので、早速2つのクラブに分かれて作戦会議をする事となった。

「落とし穴通路と平均台通路は土魔法で乗り切るつもりだ。アドリエンヌ、ウチでは土魔法はお前だけだ。できそうか?」

「はい、アドルフォ様。移動させるだけなら可能ですわ」

「平均台の方は土の硬化は大丈夫か?」

「はい、それも大丈夫です」

「じゃあ、次、水地獄と振り子地獄は風で吹き飛ばす戦法で行こうと思うんだが、どうかな?風だと、セシリオとボブの2人で対応が可能になるから、潤沢に魔力が使えると思うんだよ」

「アディ、それは水地獄の場合は上から落ちて来る水を自分たちが到達する前に吹き飛ばすって事か?」

「うん。魔力量は普通貴族の方が多いからお前が最後まで水地獄の入口で待機して、落ちて来る水を全部横に吹き飛ばして欲しいんだ」

「分かった。じゃあ、それは私が担当するよ」とセシリオ様が請け負ってくれた。

「振り子は全部で5つ。左側と右側に分けて配置してあるから、誰かが振り子のエリアに入ると一斉に振り子が動くはずだ。だから、左側をボブ、右側に配置されている振り子をセシリオって感じで分けて、振り子が動く前から風で外側へ押す方が確実かもしれないな」

「わかった。じゃあ、ボブ、どっちがどっちを担当するかは現場で決めようか」

「はい、分かりました」

こんな風に作戦会議室で作戦らしい事を話し合っていると段々と熱が入って来たのだろう、闇王様の意見だけじゃなくて、皆も自分の意見を言いはじめ色んな作戦が挙がった。

ひよこクラブも自分たちの部室に帰っているから、あっちでも同じ様に作戦会議をしている事だろう。

「アドルフォ様、時計なんですが・・・・」

ボブが大型時計をランビットと作っていて、まだ動作確認が終っていない段階だ。

「どうした?」

「大型時計をまだ設置していないのと、最後に色々と確認もしたいので、明日の試技の時は砂時計で時間を測るので良いでしょうか?」

「ああ、時計がまだだったな。よし、10分の砂時計の用意を頼む。今回は大体10分以内にゴールできるのかどうかの確認がしたいだけだから、細かいタイムは必要ない」

「はい」

実は各種砂時計は錬金術クラブにあるのだ。

厳密には違うクラブなんだけど、錬金術クラブの部長がボブなので簡単に借りる事ができるという・・・・。

「アディ、一応、この前の日曜に振り子とか水地獄の水槽の排水口とそのストッパーの動きは確認してあるよ。ただ、明日僕たちで試技をするなら、ストッパーを外す人員を用意しないといけないと思うよ」

「ああ、そうか。じゃあ、大人が4人は必要って事か・・・・」

「アドルフォしゃま。レーンの安全確認のために学園側からしぇん生を4名派遣してもらえばいいのではないでしゅか?」

「おおお!アドリエンヌ、ナイスアイデアだ」

闇王様が手放しで褒めるものだから、アドリエンヌ様のほっぺたが赤く染まっている。

最初、口も意地も悪い人っていう印象だったのに、本当はめっちゃ可愛い人なんだよね。

私は来年、アドリエンヌ様がどういう将来を掴み取るのかめっちゃ気になっているんだよ。

お貴族様だからやっぱり婚約とかだよね?

誰とするんだろう?

闇王様なのかな?

それとも別のお貴族様なのかなって気になっちゃうよ。

出来る事ならアドリエンヌ様がガーデニングを楽しむ事を許してくれるお相手だといいな。

それとも貴族の娘でも事業とか起こしたりできるのかな?

もしそうなら花を使った商品を取り扱うと言うことも可能になるんだけどね。

卒園したら身分が違うので、もう顔を見る機会も少なくなると思うけれど、平民のメグや私にも普段なら手に入らない様な物をさりげなく用意してくれるしね、優しい子なんだよね。

だから、幸せになって欲しいよ。

闇王様はすぐさま学園側と話す為に使用人を先生の所へ派遣した。

明日の事なのでちょっと急ぎだものね。

結局、学園側からは安全確認のためというお題目で先生を4名派遣してくれる事になった。

もちろんそれ以外にも校医も待機してくれるそうだ。

「明日は汚れても良い服で集合すること!びしょ濡れになる可能性もあるから、タオルなんかも忘れない様に」

闇王様はもう今からワクワクが止まらないみたいで、瞳がキラキランと輝いたままクリサンテーモの寮へ帰って行った。