軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

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「イベントクラブから年間イベントカレンダーが出たぞ」

フェリーペがあややクラブの部室にメモを片手に入って来た。

先に来ておやつを作っていた私や、二階でアドリエンヌ様のガーデニングを手伝っていたメグ、もちろんメグと一緒に居たアドリエンヌ様、そして闇王様とセシリオ様がフェリーペの大きな声に玄関付近に集まって来た。

ボブとランビットはまだ部室には来ていない。

今日は会合も予定がないので、ひよこクラブの面々も来ていない。

「どんなイベントだ?」

フェリーペはメモを見ながら「ダンスパーティとミスコンです」と答えた。

「同じ日にか?」

「いえ、まずウチの魔法障害物競争の前にダンスパーティ、続いて鳥人コンテストより1か月前にミスコンです」

「どんな内容のイベントか詳細は書いてあったか?」

「いえ、大きなポスターではあったのですが、イベント一覧しか書いてなくて、詳細は各イベント前にポスター等で告知ってところはウチのクラブの真似をしているみたいです」

「アディ、あいつら2つしかイベントをしないのだろうか?」

「う~ん、追加があるかもしれないな」

「アドルフォ様、一応年間イベントカレンダーにはこの2つだけが載っていました」

「分かった。フェリーペ、良く知らせてくれた。ありがとう」

学園は最終学年でプロムというダンスパーティがある。

パートナーを探してペアで参加するもので、女の子たちは綺麗に着飾って参加する事を夢見て、男子はお相手探しが大変だぁとちょっぴり煙たく思っている学園行事なのだ。

元々女子生徒の数が少ないので、婚約者であれば別の学年であったり、学園外の人をペアとして連れて来ても良いと言う事になっている。

恐らくだが、それを1年生まで含めて全員でやろうと言う事だと思う。

3年生・4年生はこのイベントのために衣装を作っても、プロムでも同じ衣装を着れるから良いけど、平民の1~2年生の親には大きな負担になりそうだ。

まぁ、お貴族様はイベントで着たドレスをプロムでというのは元々ないかもね。

でも、下級貴族の中には懐事情が厳しい家も結構あるのでは?

その辺、どうするつもりだろう?

ミスコンは女子だけなのかな?

う~ん。

今年はウチとイベントクラブ、プラス即売会なんかで、毎月何等かのイベントがある感じになりそうだ。

それにしてもミスコンは準備がそれ程必要なさそうだから楽そうだね。

「なぁ、このミスコンって何をやるつもりなんだろうな」

早速、闇王様が不思議そうな顔をしている。

お客を生徒だけにするのか、保護者も対象なのか、それとも王都の人々を受け入れるつもりだろうか?

学園側が決めるだろうけど、生徒だけだとあまり盛り上がらないかもだね。

女子だけで学年関係なく参加者を募集するのだろうか?

それとも男子部門も設けるのだろうか?

お貴族様の方が有利かもね。

だって、衣装で何倍かは綺麗に見えるだろうし、素敵な衣装はお金が掛かるもんね。

闇王様なんかはミスコンそのものがどんな物が知らないみたいだったので、私が思っている物と違う可能性はあるが、美しさを競うコンテストだと思うって説明したら、「へぇ~」と結構興味を持ったみたいだ。

男子としても綺麗だったり、可愛い女の子に興味はあるだろうしね。

「これって前日から準備するだけで済みそうなイベントだな」

「アドルフォ様、それでも審査基準をどうするかによっては結構面倒になるかもしれませんよぉ」とフェリーペが言うけど、こんなの当日全員で投票すれば良いだけだからね~。

「リアの予想は?」

メグたんが聞いてくると皆が聞き耳を立てている様子で、何か発言しない訳にはいかなくなったジャマイカ。

「うんと、当日観覧している人全員で投票して、一番票が多い人が優勝ってすれば簡単だと思うよ。イベントを運営する側は楽ちんなイベントになりそうだけど、参加者の方は衣裳を整えたり、肌や髪の手入れに時間を掛けたりしないといけなくなると思うので、どちらかと言うと参加者の方が大変かもね。後、賞品をどうするのかなって。トロフィーとか作るのかな?」

「準備が楽なイベントって所はすごいな。見習いたいな」とセシリオ様が言うと、「みなしゃんはミスコンにしゃん加しゅる心算でしゅか?」とアドリエンヌ様が珍しく質問して来た。

「そうだな。楽しそうなら参加すれば良いし、気が乗らなければ不参加でいいしな。よし、この話題はこれまで!トランプ大会するぞ」

闇王様の掛け声で部内ミニトランプ大会が始まりそうだった。

ちょっと待ったあぁぁぁぁ!と心の中で叫んだけど、口に出して言えない私は、「あのぉ、今日はルーレットで遊んでみて欲しいのですが・・・・」と小さな声でお願いしてみた。

やり方を教えろと言われたので、綺麗な飴をチップ代わりに皆に配り、紙で作ったレイアウトをダイニングテーブルの上に広げ、簡単にルーレットについて説明した。

賭け事なので、本来は子供を対象にしてはいけないんだけど、まぁこの世界なら地球程目くじらを立てる人もいないでしょうし、実際にはお金を賭けないので良いだろうと思ったのだ。

純粋、そう純粋にゲームとして楽しんでもらうのだ。

面白いのは闇王様は1点張りと同時に赤にも賭けていたりする。

赤・黒の方は保険のつもりなのかな?

アドリエンヌ様は偶数・奇数か赤・黒しか賭けない。

セシリオ様は満遍なくあれやこれや賭けていたり、フェリーペは1点張りを同時に3箇所やってたり、後から部室に来たランビットは1点張り以外の全部を試したいとの事で毎回賭け方を変えていたよ。

勇者様は最初っから1点張りで、案外闇王様やフェリーペと気が合うのかも?

そして同じく後から顔を出したボブは赤と黒を同時に両方賭けたりして、君は何がしたいのかな?

後で感想を聞くと、面白かったという人よりも、持ってる物を失いそうでドキドキしてあんまり楽しめなかったっていうメンバーも結構いたのに驚いたりもした。

運の要素が強いから、好きでなければもう一度やりたいとは思わないかもね~。

う~ん、高級ホテルにカジノは失敗かも?