軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

261.結果オーライ

男達がジョアン達に手が伸びる瞬間、バリバリバリーーという音がすると男達は地面にバタバタと倒れた。どうやらパールが感電させたようだ。

「大丈夫か?」

ジーン兄様とパールが駆け寄って来る。

「うん、大丈夫。……ありがとう、パール。」

『皆んなが無事で良かったわ。』

ジーン兄様とザックが男達を拘束していく。

「これで、よし!後は、私兵団に任せよう。」

男達を、そのまま置き去りにした状態でギルドに戻る。

ギルドの前まで来ると人だかりが出来ていて、よく見ると拘束された3人の男とエリック様、ゾーイさん、サラがいた。

「エリック。」

「お、そっちも終わったか?」

「ああ、あっさりとな。アイツらは置いてきたが、4人のギルドプレートは持ってきたぞ。」

「じゃあ、そっちも私兵団にお願いするとしよう。ガイル頼むぞ。」

「はっ!!……坊主達も偉かったな。」

ガイルさんは私達の頭をぽんぽんと叩くと、他の団員と共に走って行った。

「まだ、ガイルさん気づいてないよ?」

「ねー?」

拘束された男達を私兵団にお願いし、私達はギルドの中に入る。カウンターに行くと、ギルマスの執務室に案内される。

「この度は、エリック様、ジーン様にはお手数をお掛け致しました。そして、囮になって頂いた皆様にも……本当にありがとうございます。」

「では、囮になって貰った者のギルドプレートに依頼達成の情報の更新と報酬をお願いしたい。」

「はい。しかし……あの報酬金額はランペイル令嬢が出されたものでありまして、ご令嬢ではない方々にはその……。」

「そこまでの報酬は出せないと?」

「ええ……。そうなります。」

「それについて伯父上は?」

「ご領主様とイザベラ様は、囮の方々と交渉しろと……。」

「ほぉ〜。どうする?ショウ君?」

エリック様とジーン兄様は、笑いを堪えながら私に話を振る。

「あの……報酬は大白金貨4枚、犯人の検挙1人につき小白金貨3枚なので……捕まえたのが7人。だから、大白金貨8枚と小白金貨1枚ですよね?それを、ここにいる5人で分けると聞いてます。」

「いや、しかしね、それはランペイル令嬢が対応された場合であってーー」

ギルマスの話の途中ですっと立ち上がると、ウィッグを取りスカートではないので右手を胸に置きお辞儀をする。

「そのランペイル令嬢ですが?何か?」

「なっ!!」

「さあ、私が対応したんですから、耳を揃えて払って頂けますよね?」

「あっ……その……。」

「先程言いましたよね?忘れたのであれば、まだ録画中の魔道具で確認します?」

王都の冒険者の行動や言動を証拠に残すために、ヘアピンタイプをサラが、ボタンタイプを私が付けていた。

「……お支払い致します。」

「じゃあ、準備する間に手紙の転移陣貸して下さい。」

「えっ……モーガンにですか?」

「いいえ、お父様にです。」

「っ!!……ど、どうぞ。」

ギルマスが執務室を出て行くと、ストレージから既に書いていた手紙を取り出して転移陣にのせ、お父様の執務室に転送する。

「何て書いたんだ?」

「ベルのファミリーにはとーっても良くしてもらっているけど、モーガンさんのお陰でこちらのギルマスから厄介ごとに巻き込まれました。なので、ちょっとお小遣い稼ぎをしました、って書いたよ。間違ってないよね?」

「ぶふっ……ああ、間違ってないな。」

「あと、追伸でナンシー宛に、モーガンさんが他の領のギルマスにも、色々とドヤ顔で言っているみたいだから締めておいて下さい♡って、お願いしておいたよ。」

「「「「「「あー、終わったな。」」」」」」

その後、ギルマスが戻ってきて、きっちり報酬を払って貰った。プレートにも依頼達成の情報更新もしてもらい、頑張れば夏休み中に昇格試験が受けれそう。それは、ザックもベルも同じようで、3人でハイタッチをした。

「エリック……明日から、ギルド通うぞ。」

「ああ。これは由々しき事態だ。」

*****

ベルの家に戻り、応接室で報告をする。

「……と言った感じで、無事に終わりました。」

「エリック、よくやった。ジーン殿や皆にもお手数お掛けした。そう言えば、ドンが最後まで報酬についてグダグダ言っていたがどうなった?イザベラが、皆に任せれば良いと言っていたが。ちゃんと貰えたかな?」

「はい。最初は、あの報酬金額はランペイル令嬢が対応した場合の金額だとずっとごねてはいましたが、全額支払いましたよ。」

「はー!?あのドケチが払った?エリック、どうやった?」

「ハンス兄上、俺ではないですよ。交渉したのは、ショウ君です。」

エリック様がそう言うと、ベルパパとハンスさんはバッと私に注目する。

「ショウ君。一体、どうやって交渉したか教えてくれないか?」

ベルパパの言葉にハンスさんも頷いている。

「あっ、別に難しいことは言ってないです。何度も、ランペイル令嬢が対応した場合のみだって言うので……。」

「「うん、うん。」」

「俺は、こうすっと立ち上がって……。」

「「うん、うん。」」

「コレを取って、そのランペイル令嬢ですが、何か?って言っただけです。」

ウィッグを外したジョアンを見て、ベルパパとハンスさんは

「「えーーーーっ!?ジョアン嬢!?」」

「って事で、きっちり全額頂きました。」

「えっ?じゃあ、ビル君って……。」

「お父様もお兄様も、いつになったら気づいてくれるんですか?」

「「ベルーーー!?」」

「はい、ベルですけど。何か?」

「うふふふっ……。上手くいったわね。」

「はい、ありがとうございます。イザベラ様。」

「叔母様のお陰で楽しかったです。」

「そう、良かったわ。」

イザベラ様と話している様子を見て、ベルパパは

「イザベラが主犯か……。万が一、ベルとジョアン嬢が傷でも負ったらどうしていたんだ!」

「あら、旦那様が娘達に気づかないのもどうかと思いますよ?」

「そうですわ、お兄様。それに、この2人が負けるわけないでしょう?それが証拠に、エリックとジーン殿が負けているのですから。」

「……伯父上、俺とジーンは負けた後にベルとジョアンちゃんだということに気づきました。だから、実力は間違いないです。」

「バースト伯爵、俺もジョー達なら大丈夫と踏んで黙っていました。それに、パールもいましたので。」

ベルママ、イザベラ様、エリック様、ジーン兄様に言われてしまい、娘の変装に気づけなかったベルパパは反論することも出来ず

「んん……。まあ、何事もなくて良かった。」

結果オーライだったことで、その場をしめた。