軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

206.担任と学院内見学

しばらくすると

「はいはーい、私がこの1-Aの担任の美少女エルフですよ〜。みんな座ってね〜。」

白髪のロングヘアを高めにツインテール、青緑色の瞳、エルフ特有の尖った耳。スラリとした高身長……ではなく、145cmぐらいで服装はゴスロリ……。

担任は、ゴスロリエルフでした。

「じゃあ、まずは最初だから自己紹介にしようかなー。じゃ、じゃ、じゃあ先生からね。

私は、ララノア先生でーす。担当科目は国史でーす。エルフ族で、華の独身ですよー。みんなの身内や知り合いで独身の男性がいたら、よろしくねー。」

「「「「「「「「「「…………。」」」」」」」」」」

ちょっと、先生が生徒の知り合いとかに婚活するってどうなの?

ってか、エルフって長寿なのよね?一体、何才なの?

「……じゃあ、次はみんなの自己紹介だよー。」

廊下側の席から始まり、出身領、名前、趣味そして一言を添えて自己紹介をする。どんどんジョアンの番が近づいてくる。

「ランペイル領から来ました、ザックです。趣味は、読書。えーっと、俺は領主家で従僕見習いをしているので通学組です。宜しくお願いします。」

「バ、バ、バースト領から……ま、参りました、べ、べ、ベル・バーストです。しゅ、趣味は、た、た、た、鍛錬すること。ひ、ひ、人見知りですけど、よ、よ、よ、宜しく……お、お願いします。」

「はい、ベルさん。よく出来ました〜。」

人前で話すのが苦手なベルは、涙目で顔が真っ赤だ。美少女の赤面、かわゆす!

次は、私ね。

「ランペイル領から参りました、ジョアン・ランペイルです。趣味は、鍛錬と料理をすることです。気軽にジョアンと呼んで下さい!友達100人作るのが目標です!!」

「まあ、良い目標ですね〜。」

クラス25人で、男女共に半々ぐらい。その内、貴族子息令嬢は、私を含めて15人。

生徒の中にはドワーフやハーフエルフなど、色々な種族がいたり、髪の毛や瞳の色を見ていると改めて異世界なんだなぁと思う。

「さあ、じゃあ明日から授業が始まりますよー。明日の予定は〜……。」

そう言うとララノア先生は、どこからかステッキを取り出した。

もしかして、魔術で黒板に書くのかな?

それとも、チョークを操作するとか?

期待しながら見ていると、ララノア先生はステッキの先にチョークを取り付けて黒板に明日の予定を記入していく。

えっ?そっち?

マジか〜。ただ単に届かなかっただけなのか……。

黒板に記入された明日の予定は、ほぼ1日新入生オリエンテーション。午前は、授業についての説明。午後からは4年生からの専攻科目について先輩達が説明をしてくれるらしい。毎年、先輩の説明は余興もあるそうなので、楽しみにしててねとララノア先生がニコッと笑う。

「じゃあ、今から学院案内をしますねー。ちゃんとついてきてねー。」

そう言うと、今度はステッキの先に布をつけて旗のように振っている。まるで、バスガイドさん。

ララノア先生の後について、職員室、図書館、演習場などを見て回る。

図書館は、私の想像していたよりも広く、床から天井までの本棚にビッシリと本が並んでいた。ありとあらゆる本があるそうで、この中から探し出せるのかと心配していると、ララノア先生が受付で図書館司書にお願いすると探して来てくれますよーと教えてくれる。

演習場は、だだっ広いグラウンドだった。前世だと、駒沢公園ぐらいかしら?グラウンドの端っこは、見えない……。

ここでは、一般授業の体育や武術だけでなく、騎士科や魔術科でも使用するため、こんなにも広いらしい。

なぜ王都にこんな広いグラウンドが?と思っていたら、空間魔術の一種で通常の空間とは隔絶した場所を作り出しているらしい。だから、戦闘訓練をしても魔術をぶっ放しても王都の街には影響がないらしい。

どういう原理なのかな?

今度、ジュリー叔母様に聞いてみようかな?

その演習場では、まさに騎士科による模擬戦が行われていた。

模擬刀を使っているようだが、誰もが真剣に取り組んでいる。

皆んなで見ていると

「あら?今日は、6年生と4年生の合同授業みたいね〜。」

と、ララノア先生はいう。

6年生と4年生の混合チームの勝ち抜き戦のようだ。

騎士科で、6年と4年?もしかして……

あっ、いたーー!

「ザック、ジーン兄様とヴィーがいるよ。」

「えっ?どこ?……あっ、本当だ。ってか、ジーン様とヴィンス様だけ無傷のような気がしますけど……。」

「確かに……でも、もう1人いるよ。ん?あれ?ねえ、ベル?あそこにいる人って……。」

「えっ?あっ、エリック兄様?」

「そうだよね?……あっ、終わったみたいだね。」

「勝者、ジーン、エリック、ヴィンス組ーーー!!」

「「「よっしゃーーー!!」」」

3人はハイタッチをして喜んでいる。

パチパチパチパチ……私とベル、ザックが拍手をしていると、他のクラスメイトも一緒に拍手する。

それに気づいた3人がこちらを見る。1年生の拍手にちょっと恥ずかしそうにしているが、ジョアン達を見つけると

「ジョー!?」「ジョアン!?」「ベル!?」

騎士科の先生に何かを言っていると思ったら、こちらへ駆けて来る。

「あら〜?ジョアンさんとベルさんの知り合いなの?」

ララノア先生に聞かれ

「はい、私の兄と従兄弟です。」

「もう1人は……私の……従兄弟………です。」

「そうなのね。……んー、さすがに生徒だと年の差あるわねー。」

「「「………。」」」

「ジョー、見てたのか。どうだ、俺、格好良かっただろ。」

「はい!」

「ジョアン、俺は?」

「ん〜、ヴィーは最後気が緩んだでしょ?」

「チッ、バレたか。」

「うん。……ほら、手首を見せて。」

「あー、悪い。」

最後の打ち合いで、相手に手首を打たれたところを手で覆い【ファーストエイド】を唱える。

「すげ〜。ジョアンちゃんのスキル。」

「あっ、エリック様お久しぶりです。」

「うん、大きくなったな。更に、可愛いく……痛っ。痛いぞ、ベル。」

「私の親友に変なちょっかい出さないで!」

「ベル!?今、親友って言った?言ったよね?やったーー!!ジーン兄様、私親友に昇格しました〜。」

嬉しくてジーン兄様に抱きつくと、頭をワシャワシャと撫でてくれる。

「あははは、良かったな。ベル嬢、こんな妹だけどこれからも宜しくな。」

「は、はい。」

「はーい、じゃあ1-Aのみなさーん、そろそろ行きますよー。」

「あっ、じゃあジーン兄様、ヴィーまたね。エリック様も、また。」

ペコッとお辞儀をしてララノア先生を追いかける。