軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

129.第一印象って……

スノーの一件からしばらくして、我が家に新しい家族が増えました。可愛い男女の双子。

【フーゴ・ランペイル】

ランペイル家三男。ジョアンの弟。

明るい栗色の髪、青色の瞳。

【ライラ・ランペイル】

ランペイル家次女。ジョアンの妹。

蜂蜜色の髪、紺色の瞳。

産まれてきた双子に、お医者様と私とナンシー以外は大パニック。お父様なんて、早馬でお祖母様に連絡したようで、翌日、お祖父様とお祖母様が応援に駆けつけた。もちろんお祖母様だけには、お母様も連絡していたので慌てているのはお祖父様だけ。

その翌日、お母様の方のお祖父様、お祖母様、それから私の家庭教師のローズ叔母様がやって来た。

【ハロルド・バリスト】

ジョアンの母方祖父。バリスト子爵家当主。

【土】属性。

【パトリシア・バリスト】

ジョアンの母方祖母。バリスト子爵夫人。

【風】属性。

初めて会う、母方のお祖父様とお祖母様。

お祖父様は髪型も服装もキチッとしていて、第一印象はとても神経質そうで子供とか苦手そう。一方、お祖母様はぽっちゃり体型で笑顔が優しい。

でも、人の印象は覆されることが多い……。

現に……

「2人共可愛いでちゅねぇ〜。こんな小さいあんちょ、可愛くて食べてしまいたいでちゅよぉ〜。マギーもローズも産まれた時は、同じぐらい可愛いかったよねぇ、パティ。」

「ええ、そうね〜。本当に可愛いわ〜。でも、目元はスタンリー様に似ていて、フーゴは男前になるんじゃな〜い?」

お祖父様は子供嫌いどころか、とても子供好きそう。あの顔からまさかの赤ちゃん言葉……。久々に会ったノエル兄様とジーン兄様と、初めて会った私は少々ドン引きだった…。

*****

双子ちゃんが寝てしまったので、全員リビングに移動する。

「えーっと、改めてご挨拶失礼します。初めまして、ランペイル家が長女、ジョアンと申します。」

母方祖父母に挨拶をする。

「まあ、あのジョアンちゃんがこんなに大きくなって〜。子供の成長は早いわねぇ〜。」

「ジョアン……一度あったんだが、覚えていないのかね?私は寂しいよ……。」

「えっ!?申し訳ありません。いつの話でしょうか?」

「そんな……産まれた時に会ったじゃないか。」

「「「「「「「「………。」」」」」」」」

いやいや、絶対無理だから〜。

産まれたばかりの子が覚えているわけないじゃない!

「こほん。お父様、さすがにそれは無理ですよ。いくら賢いジョアンでも、産まれたばかりの記憶なんてありません!」

ローズ叔母様が言い切った。

「ん〜でもでも、少しぐらいは。ね?」

「申し訳ありません。覚えてないです。」

あぁ〜、お祖父様が項垂れてしまった……。何これ?

正直、面倒くさい。でも、フォローしておきましょうかねぇ〜。

「ですが、これから色々とバリスト家のこと教えて下さい。お祖父様との思い出もいっぱい作りたいです。」

ハロルドお祖父様は、ガバッと顔を上げ

「そうだ、そうだな。いっぱい思い出作ろうな。おいで、ジョアン。」

尻尾を振っているの見えるんじゃないだろうかと思える程の、満面の笑みで両手を広げてる。

お父様の方を見ると、苦笑しながらも頷いてる。

「失礼します。」

一言断って、お祖父様の膝に座る。

「ジョアン〜、そんな丁寧な言葉も止めて欲しいな。」

「わかりま……うん、わかった。ハリーお祖父様。」

「うん、良いね〜。」

「まあ〜、あなたばっかり〜。ズルいわ〜。」

「これから宜しくお願いします。パティお祖母様。」

「はい、よろしくねぇ〜。」

前世で接客していたんだもの、客の要望には応えないとねぇ〜。

その後、皆んなでお茶をしながらハリーお祖父様やパティお祖母様、ローズ叔母様が知らなかった。私の秘密を打ち明けた。

【無】属性のこと、前世の記憶持ち、規格外のスキル、そしてスノーちゃんのこと。スノーちゃんのことは、ウィルお祖父様とリンジーお祖母様にもまだ話していなかったから、両祖父母が驚いていた。

「申し訳ありません、手紙で伝えるのも失礼かと思い会う機会を伺っていましたら、ここまで遅くなりまして…。」

お父様がハリーお祖父様たちに謝る。

「いや、構わない。私達も領地で色々あって、こちらを訪れなかった非もあるからな。」

「そうね〜。ジョアンちゃんのことは、ビックリしたけれど、でも悪い事じゃないから良いじゃな〜い?」

「でも、私が家庭教師なのだから言ってくれても良かったのよ、ジョアン?」

「ごめんなさい、ローズ叔母様。ローズ叔母様に勉強を教えてもらうと、楽しくてどんどん他のことを学びたくなってしまって……。言いそびれてました。」

「やだー、そんなに私教え方上手だった?」

「はい、特に国の歴史など色々な観点から教えてくれるので、楽しくてわかりやすかったです。」

「……じゃあ、言いそびれても仕方ないわね。」

「「「「「「「………。」」」」」」」

ローズ叔母様、チョロい。チョロすぎるわ。

皆んなの顔を見てちょうだい、呆れた顔をしてるわよぉ〜。

ハリーお祖父様とパティお祖母様は明日朝から予定があるらしくローズ叔母様と共に王都へ帰って行った。

もちろん、我が家の転移扉で。今日は、王都のバリスト家のお屋敷に泊まるそうだ。

帰る前には

「今度は、うちの領地に遊びにおいでよ。ノエル、ジーン、ジョアン。待ってるよ〜。」

「はいはい、行きますよ〜。じゃあ、みんなまたね〜。遊びに来てね〜。」

「じゃあ、失礼します。ジョアン、課題やっておいてね。それから、コレありがとう。屋敷に着いたら皆んなで、早速頂くわね。」

ローズ叔母様の手には、ドライフルーツと干し芋、そして私の作ったお弁当重箱バージョンが入っているバスケット。

慌ただしく帰っていったバリスト家。

その日の夜、ジョアンの手作りのドライフルーツやお弁当の美味しさに驚き、喜んだ。

翌日、体調や体型の変化にまた驚いて、その日の予定を遅らせ再びランペイル家の転移扉でやって来ることを、見送ったジョアン達はまだ知らない……。

「あれ?お父様、なんかハリーお祖父様たちに言うの忘れてません?」

「え?気のせいだろ。」

「……気のせいかな?まっ、いっか。双子ちゃん起きたかなぁ〜。ちょっと見て来まーす。」