軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

やはりゲイツ様は、ゲイツ様だよ!

その夜は、正式に騎士になった三人、ベリンダ、管理人助手になったアダム、メーガン、そしてモンテス氏も招待して、ちょっと豪華な食事会にした。

ヘンリーは、早く寝させたいから、子ども部屋でルーツがお世話して別に食べたよ。

前は、メアリーが世話していたけど、従者見習いをしているルーツがした方が経験にもなるからね。

私は、ヘンリーがいないのは寂しいけど、夕食が終わり、お休みのキスをしに子ども部屋に行ったら、いつも寝ているから、これは仕方ないと思う。子どもの成長に、睡眠は大切だからね。

ああっ、忘れていた! ベリンダは、いつもはパンツスタイルなのに、今夜はローラン卿夫人として、ドレスを着ている。

ユージーヌ卿は、準礼服だ。格好良くて、ジェニーやリンダだけでなく、女の子の目がハートだよ。

ユージーヌ卿が着ても蕁麻疹が出ないドレスを作らなきゃね! 婚約披露パーティもあるんだから。

それにしても、ベリンダ、スタイル抜群! ちょっと羨ましいよ。はぁ! でも、ペイシェンスなりに背は伸びているんだ。母親は背が低かったみたいだけど、父親はかなり背が高い。それを期待しよう!

ゲイツ様の要求通り、今夜はマッドクラブ尽くしだ。

前菜は、マッドクラブの身を綺麗に並べて、上に雲丹を置いて焼いたもの。

前に、ヘンリーが、これをゲイツ様が食べたら大騒ぎすると言っていたけど、本当に煩かった。

「これ! お代わりします! 他のが食べられなくても、お代わりする価値のある料理です!」

大興奮だよ! 少し新任の騎士達が引いている。昼間よりパワーアップした王宮魔法師の騒ぎ方に、驚いたみたい。

ベリンダは、通常通りだ。動じないのか、それを見せないだけなのかな?

「ううむ、お代わりするべきか悩みます。メニューを見ると、他にも美味な物が出そうですから、これはやめておきます」

ラドリー様は、メニューを見て考えている。

「えっ、メニュー? ああ、これですね! えええ、本当にマッドクラブ尽しなのですね!」

そう要求したのは、ゲイツ様じゃん! エバは、少し考えて承諾したみたい。ミッチャム夫人に指示するだけだから、少しエバと距離を感じて、悲しい。

でも、新しいレシピを渡して、これからも沢山の美味しい料理を一緒に作っていきたい。

メインは、二つともマッドクラブだ。先ずは、蒸したマッドクラブを山盛りにしたサラダ。

ドレッシングは、柚子風味のあっさり醤油味。オリーブオイルは控え目で、本当にマッドクラブにも野菜にもよく合う。

ここでの口直しは無し! だってマッドクラブ尽しだから。

マッドクラブのグラタン! とてもクリーミーで美味しいけど、冬場と違って少しサラリとしたソースになっている。白味噌の隠し味も控え目!

「これは、とても美味しいです! 前も思ったのですが、何か隠し味があるみたいですね」

ゲイツ様は無言で食べているけど、ラドリー様の方がコメントが適切だね。グルメなのかも?

ここで、口直しのメロンシャーベット! グラタンのベシャメルソースとカレーは、ちょっと合わないかもね? だから、お口をリセットしたいんだ。

「メロンシャーベット! 美味しいです! お代わりお願いします」

ゲイツ様、メニュー見ていないんじゃないかな?

「デザートは、ゲイツ様がお好きなメロンケーキですのに、良いのですか?」

ゲイツ様は、少し考えて「やめておきましょう!」と答えた。その方が良いと思うよ!

「マッドクラブのカレーです」

これ、本当に手が込んでいるんだよね。前世で蟹カレーを食べた時、蟹の殻ごと炊いてあったから、手がべちゃべちゃになったんだよね。

フィンガーボールで洗っても、カレーだから無理! って感じだった。

異世界の貴族の料理だから、そんなカレーは出さない。でも、殻からも出汁が出るから、後から殻を剥いたのかな? 兎に角、食べ易くなっている。

「これは、本当に美味しいな!」

父親も絶賛だよ! 他の人も無言で完食だ。

いや、二名ほどは「お代わり!」と騒いでいるけどね。

それに便乗して、何人もがお代わりしている。

「パーシー様は、お代わりは要らないのですか?」

父親以外の男性は、ほとんどお代わりしているから、聞いてみる。

「メロンケーキは、私も好物ですから」と笑う。

そうだよね! 私は、カレーも小盛りにして貰っている。

「ふふふ、お代わりした人は後悔しなければ良いのですけど……」

今回のメロンケーキ、前のも美味しかったけど、もっと美味しくなっている筈。

だって、エバは研究熱心だし、やはりメロンは夏場の方が甘味が増すからね。

ハーパーとジョージとマシューが、メロンケーキ? を運んできた。三人で? それも当然だよ! エバが張り切って、三段メロンケーキを作ったんだ。

「メロンケーキでございます。一段目は、生クリームとメロン。二段目はメロンクリーム。三段目は、チーズクリームにメロン果汁を加えています」

私は迷わず、新作のメロン果汁入りのチーズケーキ! 他の人は少しずつ三個! パーシバルも三個食べている。

「カレーのお代わりをしないで正解ですね! どれも美味しいです」

パーシバルと笑い合う。

アルーシュ王子とザッシュ、カレーお代わりしたけど、三個のケーキも完食だ! 十代の男の子の食欲って、凄いよね。

そういえば、ゲイツ様もギリギリ十代? 二十歳になったのかな? ラドリー様は、お代わりしたのを後悔しているかも? 二十代後半に見えるからね。

「このお腹をもっと膨らませたいです! こんなに美味しいケーキなのに、お代わりできないなんて!」

いや、お腹が膨らんだゲイツ様なんか見たくないよ! 午後からのゲイツ様は、凄いかもと思った。

でも、やはりゲイツ様はゲイツ様だよ。