軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

秘密の計画!

お昼は、弟達と一緒に食べた。父親は、今日もロマノ大学だ。土曜日なのにね? 何か問題でも起こったのかな? クビとか嫌だよ!

「お姉様、どうされたのですか?」

私が父親がクビになったらどうしようと、食が進まないのを、ナシウスとヘンリーが心配そうな目で見ている。

「いえ、お父様が土曜なのに大学に行かれているから、お忙しいのかと案じているのです」

弟達に、また超革新的な事を提案してクビになるのを心配しているなんて言えないから、身体を案じていると言い換えた。

「ああ、それなら今日は大学で教授達との食事会だと聞いています。屋敷に呼べる教授は限られていますからね」

ヘンリー、ちゃんと父親とコミュニケーションが取れているんだね。良い子だよ! それに可愛い!

「まぁ、月末に教授会があると聞いていたけど、大学でも催されたのですね」

えっと、その料理は? 大学の食堂かな? それは質素すぎるんじゃないの? 学長としてどう評価されるのかな? なんて、心配していたけど、ワイヤットがコソッと教えてくれた。

「エバと助手が大学で料理をしています。それで、こちらは作りおきを助手が温めた物で、申し訳ありません。晩餐は、エバが心を込めて作ります」

良かった! それに、助手が温めた昼食もとても美味しい。まぁ、エバが作っておいた物だからね。

それと、パーシバルを呼んでいる夕食、ちゃんとエバが作ってくれる予定みたいだ。

「エバは疲れないかしら?」

勝手の違うロマノ大学の食堂での料理、疲れるんじゃないかな?

「予め、料理の下準備はしていましたから。スープや前菜などは調理済みですし、パイとかも温めるだけになっています」

まぁ、エバに任せておけば、大丈夫でしょう。

「昼からはハンナ様、ソフィア様、リリー様、クラリッサ様がいらっしゃるわ。マリーとモリーには、応接室に待機して欲しいと伝えて下さい」

それと、私は一つ考えている秘密のプランがあるんだよね。

メアリーとグレアムの結婚式のドレスだ。

律儀なメアリーは、私の社交界デビューがあるからと冬まで結婚はしないと言っているけど、それは良くないと思う。

だって、冬になったら、今度はロマノ大学に入学が控えているからと言いそうなんだもん。

この夏休み、領地には、家政婦のミッチャム夫人とカミュ先生と秘書としてクラリッサも連れて行く予定。

つまり、付き添いのメアリーがいなくても、ミッチャム夫人や侍女見習いのキャリーやカミュ先生やクラリッサがいるから、少し自由にさせてあげられるんだ。

そうしないと、いつまでも結婚できそうにないから、メアリーには秘密で皆を巻き込んで計画をしている。

それと、私に遠慮しているのか、本当に実家との縁が切れているのかわからないけど、ケープコットに新婚旅行させてあげたいんだよね。

その前に、ケープコット伯爵家との関係改善をしなきゃいけないんだけどさ。

この前、ゲイツ様のお母様のベネッセ侯爵夫人から、お祖父様が伯爵位を伯父様に譲って、王都に挨拶に来られるから会わないかと連絡があった。

この件は、父親にも連絡があったみたいで、母親の兄にあたる新ケープコット伯爵には確執は感じていないと話していた。

それどころか、元は友達だったとか……人間関係って複雑だよね。

祖父の元ケープコット伯爵は、寄親のカッパーフィールド侯爵と同じ考えなのか、それとも同意しないと駄目だからか、貴族至上主義だったそうだ。

でも、新カッパーフィールド侯爵は、国王陛下の側近として、王都で政務の手伝いをしているみたい。

つまり、代替わりしたケープコット伯爵、伯父様もそれに倣っているのか、元々、貴族至上主義じゃなかったのかはわからないけど、改革派みたいだね。

父親の友達ってことは、国王陛下とも同じ年頃なんだよね? 母方の親戚とは絶縁状態だから、会いたいような、会うのが億劫なような複雑な気分。

でも、社交界デビューしたら、会う機会も多くなるし、気まずい思いをしないようにとのベネッセ侯爵夫人の心遣いもわかる。

この方は、ゲイツ様のお母様とは思えないほどの気配りができる貴婦人なんだよね。

ああ、そうだ! 夏休みの魔法合宿の件、尋ねるの忘れていた。今度の魔法授業の時に、聞かなきゃ!

このところ、魔法授業は受けていない。青葉祭の準備でバタバタしていたのと、ゲイツ様も何か忙しそうにしていたからだ。

やはり王宮魔法師だから、本当は忙しいのではないかな? 夏の魔法合宿なんて、無理だよね! なんて、きっぱり断らなかった私は馬鹿だよ。

ともかく、昼食を終えたら、ハンナ達を迎える準備をする。

染物と織物の授業で仲良くなった可愛いソフィア、ちょっと強気の赤毛のリリー、料理クラブで一緒に青葉祭で綿菓子を作ったハンナ。

そのハンナには、クラリッサを秘書として夏休みに領地に来てもらう許可を官僚のバリー氏から貰う時に協力してもらったんだ。

クラリッサの父親は、双子の兄のエドにはロマノ大学に進学する学費を出すけど、妹のクラリッサには早く嫁に行くのが一番だと考えているみたい。

クラリッサは、ロマノ大学で錬金術を学んで、王宮魔法使いになりたいと考えているから、私的には応援したいんだよね。