作品タイトル不明
194話 削りあい【前編】
ぼくたちが相手にする、超未来神となったクトゥルー。
前回は、能力にカマケテ、技量を磨くことをおろそかにしていた。
だから、優位を取れた。
けれど、今のやつは、魔竜の全魔力を吸収したことで、身体能力が超向上している。
技量の差を、その高いポテンシャルで埋めているのだ。
「せや! やぁ……! せやぁあああああああ!」
空中でぼくらの拳と剣がぶつかり合う。
クトゥルーは未来を読んで攻撃を当て、回避してくる。
だから僕はヤツが読んだ未来をを覆すよう、無理矢理軌道を変えて戦う。
「チッ……! こざかしい蠅がぁ……!」
クトゥルーが超高速の連打。
それは時間という概念を超越していた。
ヤツのはなった万の連打が、僕に直撃する。
『霊王の破壊の力を使って、時間を破壊したみたいだね。かつてエレンの使っていた 運命破棄(フェイト・ディストラクション) に近い』
過程を破壊し、結果だけを残すワザだ。
「ふぅー……ふぅー……」
「くそっ! 忌々しい、 回帰(リバース) の力め」
霊王の魔力を使って、打撃によるダメージ受ける前の体に戻したのだ。
「だがそれも魔力あってのこと。いつまで耐えきれるかなぁ……!」
破壊の力で僕を殺そうとするクトゥルー。
一方で僕は回帰の力でクトゥルーを追い詰める。
お互いに、力同士が拮抗している状態だ。
じりじりと……お互いの体力を削っていく。