軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

193話 魔竜を宿した未来神【中編】

ぼくらの前に現れたのは、進化したクトゥルーの姿。

「素晴らしい……これが、超越者となったボクの体……くくく……ははは!」

クトゥルーは漆黒の長い髪に、銀の体を持つ。

だがその銀の鎧ではなく、彼の首から下は竜のそれとなっていた。

魔竜の肉体を圧縮して作ったかのような、超強力な銀の鎧。

長くウェーブしている黒髪に、血のような眼。

そして……。額には、第三の目とも言うのか、黄金の目があった。

『魔竜をそのまま取り込んだ、みたいな感じだね』

「そうさルル。今のボクは魔竜と同化した新しい未来神……超未来神クトゥルーとなったのさぁ……! くははっ! くはははははっ!」

超未来神は笑うだけで、周囲に魔力の波動を発生させる。

びりびりと大気を揺らすその力は、なるほど、確かに魔竜のそれだった。

「けれど……関係ない! 僕はあなたを滅する!」

「やってみるがいいさ、えーれーんぅ?」

【 回帰(リバース) 】の力。

触れれば全てを元に戻す、精霊王の最強の力。

それを前に、しかしクトゥルーの余裕は崩れない。

「いくぞ……!」

僕は霊王の鍵を手に、クトゥルーに接近する。

超高速での接近&斬撃……。

「なっ!? い、居ない!?」

「おそい、どこに目をつけているんだい?」

僕の背後に、腕を組んだクトゥルーが立っていた。

「くっ……!」

2撃目をたたき込むけど、クトゥルーは体勢を崩さず、上半身を動かすだけで全て避ける。

「なんて回避力まるで……ハッ! ま、まさか!」

「くく……その通りさ。察しがいいじゃないか。そうだよ、この目は未来を見通す……!」

自分の額についた黄金の瞳を指さす。

「これは【時王の目】! 君の攻撃がいかにすごかろうと、未来を見通すこの最強の目があるかぎり、ボクは無敵なのさぁ……!」