軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

190話 駆けつける者たち【中編】

地上をカルラたちに任せ、アスナ達は天上へと向かう。

魔竜を守る天使や神々からの妨害はなく、思ったよりも、背中へと早く到着した。

「ティナ……平気?」

アスナはエルフ少女であり、エレンの嫁2号であるティナに言う。

「うん、平気よアスナ」

地上に現れたのは、彼女の【姉】だった。

彼女と姉は少なからず遺恨があった。

けれど……。

「生きてて、よかったわ」

「……そうね」

アスナはティナを抱き寄せて、頭をなでる。

「帰ったら、ちゃんと仲直りしましょ?」

「……そうね。まずは、こっちをやらないとね!」

ティナは杖を、ランとカレンは両手を向ける。

「エレンの場所は、わしが把握しておる。我らはそこをさけ、魔竜を削っていくぞ!」

カレンはエレンの精霊であり、精神的な繋がりが存在する。

ゆえに離れていても位置がわかるのだ。

彼女たちはそれぞれが、極大の魔法を発動させ、魔竜の背中を削り取る。

「いけるわ。魔竜は動きを停止させてる……これなら……!」

と、そのときだった。

「ティナ! 危ない!」

アスナはティナを突き飛ばす。

立っていた場所にレーザーが照射されたのだ。

「危なかった……アスナ、ありがとう」

「気をつけて。邪悪なるものの気配を感じるわ」

アスナが間断なく周囲を見渡す。

『あなたたちに好き勝手はさせない』

どこから響いてきたのは、邪神イグの声だった。

『クトゥルー様よりこの竜の指揮権は委譲された。あなたがたを排除する』