軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

184話 完全なる霊王形態【前編】

ぼくはカレン、ランを霊装として身に纏い、神々との戦いに挑んでいる。

押し寄せる神々の大群も、ぼくらの火と風を合わせた攻撃で焼き払える。

『キリがないのう』

『しかしこの神々の壁を突破しなければ、天上を覆う魔竜を討伐することは不可能です』

ぼくは右手に持つ剣、霊王の鍵に魔力を込める。

火と風、二重の魔力が込められる。

それは天を貫く炎の柱となる。

「せやぁああああああああ!」

振りかぶった柱をぐるりと一回転させると、まるで花火のように神々が爆発四散する。

『うむ、やはり炎を使わせたらエレンは一番じゃ! さすがじゃ!』

『しかし……魔竜の装甲はびくともしないようですね』

『な、なんじゃとお!?』

確かに二体の精霊による攻撃を受けても、魔竜の腹には傷一つ見られない。

『くぅ……! なんという堅さ! これではとても……』

と、そのときだった。

「エレン」

すぅ……とぼくの隣に、精霊王ルルイエさんが現れる。

「母さんの治療は終わった?」

「ああ、これで消えることはない。思う存分、力を振るうと良いよ」

ぼくはルルイエさんの手を握る。

「力を借りるよ、ルルイエさん」

「ああ、征こうか。存分に」

ぼくたちは、通じ合った。

体も心も合わせて、ルルイエさんを理解した。

だからこそ、ぼくはできる。

完璧な、 霊王形態(キング・フォーム) を。