軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

182話 勇者の帰還【中編】

ぼくは聖なる剣を手に、天上を見上げる。

「勝負だクトゥルー……ぼくは、ぼくの愛するものを傷つけたおまえを、絶対に許さない!」

『今更出張ってきて、君ごときに何ができるって言うんだ?』

「できるさ……ぼくには、悪と闘う正義の力が宿っているから!」

『はっ! 神を相手に、ただの精霊使いごときに何ができる? やれ、あのガキを殺せ』

神々が雨あられのように、光線を放ってくる。

それはこの星を穴だらけにした攻撃だ。

「エレン! 逃げて!」

背後のアスナさんを見て、ぼくはほほえむ。

「安心して、アスナさん。大丈夫だから」

光の雨が地上へと降り注ぎ……そして、神々が爆発四散した。

『なぁ!? なんだってぇええええええええええええ!?』

クトゥルーの驚く声が天に響く。

『そんなばかな!? 直撃を受けてどうして無事でいられる!? いや、なぜ神々がやられた!?』

「あなたに答える義理はない!」

ぼくの手には、聖なる剣が握られている。

かつて勇者から受け継いだ物では、ない。

勇者エレンのために、彼女がこしらえてくれた新たなる剣が握られている。

「ルルイエさん、治療は?」

「1分もあれば十分さ」

ルルイエさんは母さんの治療をするつもりだ。

なら、ぼくはぼくのやるべきことをやろう。

「ラン、カレン、ぼくに力を貸してくれ」

彼女たちはぼくの左右に立つ。

「もちろんです、若様!」

「参るぞ、エレン!」

「「「霊装展開」」」