作品タイトル不明
179話 カルラ、神々を焼き払う【前編】
未来神クトゥルーによる、地上殲滅計画【 終焉令(ラグナロク) 】が発動した。
天から降り注ぐ神々を焼いたのは、世界最高の精霊使いカルラだ。
「そんじゃ……ま、やろうぜダーリン」
カルラの隣に、緑髪の青年が並び立つ。
「……大丈夫なのですか、カルラ?」
彼女はニカッと笑ってうなずく。
……アドラには理解していた。
カルラはこの戦いで、完全に消えるつもりだ。
死を恐れぬものなどだれもいない。
それでも、彼女は笑っている。
「征きましょう、息子たちの生きる未来を、あの未来神から奪い返すのです」
「おうよ! いくぜダーリン! 【霊装展開】!」
霊装、それは精霊と人間とが一体化する、究極の奥義。
一体化することで神格を得て、神々に対抗する力を手に入れる。
カルラは精霊アドラを纏うことで、本来持つ炎の力を、アドラの風で強化する。
背中から生えるのは炎の両翼。
激しく燃え上がるそれは……命を燃やしている姿にも見える。
ぐらつく体を支えるのは、夫であるアドラの存在。
そして、息子エレンが生きる世界を守るという……母としての意地。
「さぁお返しだ! 派手にぶっ殺してやるよ、バカ神ども!」