作品タイトル不明
177話 クトゥルー、キレる【中編】
主人たるクトゥルーが引きこもってから、幾ばくかの時間が経過した。
天よりから雪がチラホラと舞い散りだし、気温がグッと下がったある日のこと。
「ふはは! ついに完成した! 完成したぞぉ!」
クトゥルーが血走った目で、神々のいた神殿へと現れる。
彼の赤い目は怪しく輝き、その唇は三日月のように孤を描く。
「六邪神将を遙かにしのぐ神を作ることに成功したぁ……!」
「お、おめでとうございます、クトゥルー様!」
忠臣たるイグは、クトゥルーの登場を常に待ちかまえていた。
「あー……? おまえ居たの? まあいいや。見るが良い、ボクの最高傑作たち!」
パチン、と指を鳴らす。
彼の背後に現れたのは、異形の神々だ。
「す、すごい……生きてるだけで、なんてプレッシャー!」
「これぞまさしく、天理を超越せし最強の神! 規格外の邪神……すなわち、【外なる神】!」
「外なる神……」
クトゥルーが自ら作ったその神々は、確かに今までの邪神、そして現存する神々を遙かに凌駕する魔力を放っていた。
「どぉだぁルルぅ……! カルラぁ……! こいつらに勝てるものなら、勝ってみろぉ!」