作品タイトル不明
177話 クトゥルー、キレる【前編】
勇者達がそれぞれ準備を進める一方その頃。
天界ではクトゥルーが、部下達を集め、怒りをぶつけていた。
かつて神々が使っていた神殿にて。
「くそくそくそ! くそがぁあああああああああああああ!」
玉座に座るクトゥルーが地団駄を踏む。
「あのクソ女め! よくもボクをこけにしてくれたなぁああああああ! くそがぁあああああああああああ!」
クトゥルーのなかでは、自分の股間を蹴飛ばしたカルラへの、激しい憎悪の炎が燃えたぎっている。
「殺してやる……! 今すぐにぶち殺してやる!」
「し、しかしクトゥルー様……相手の使う霊王剣は、脅威でございます」
部下に従える六邪神将のひとり、イグが、恐る恐る進言する。
「霊王剣など恐るるに足らず! このボクが! 未来神クトゥルーが居ればあんなクソ女とその仲間の雑魚どもなんて消し飛ばしてくれる!」
「し、しかし……現に我らを消し飛ばした程度の力はあるかと……」
ビキッ! とクトゥルーは額に血管を浮かべ、イグをにらみつける。
「貴様らが軟弱すぎるのがいけないのだろうがぁ……! この雑魚どもがぁ!」
クトゥルーは鞭を創造すると、邪神将たちに向かって振る。
トゲがついており、さらにインパクトの瞬間に雷が発生した。
「貴様らは! 邪神将のくせに! ボクの直属の部下のくせに! あんなあっさりやられるな! ボクの格が落ちるだろうが! くそどもが!」
自分だって股間を蹴られて無様に転がっていたくせに、邪神将達へ理不尽な怒りを向ける。
「すみません……」
「もういい! 貴様らには失望した! ボクは新たな神を生み出す!」
クトゥルーはそう言うと、玉座を離れる。