作品タイトル不明
戦力確認と模擬戦
新人研修会も講習が終わり、次は模擬戦が予定されている。その相手となるのが、今回の講師であるB級冒険者の筋肉ダルマである、ガイが担当するのだろうな。
俺は自分の成長の為に、今回から後衛になるつもり。魔法槍士スタイルでいこうと思っている。そこで魔法戦闘経験や、パーティーの指揮なんかを学んでいくつもり。
だからパーティーを組む相手も、それに合わせて勧誘していかないとね。
まあ、それは後々で今の俺の状態を見てみよう。
スタンピードを乗り越えて、強敵『ヘルハウンド』を倒したからそれなりに成長しているはずだね。
【名前】ルディ
【レベル】12 ↑2UP
【ジョブ】魔道士
【年齢】15歳
【性別】男
【種族】人族
【職業】スライム使い
【スキル】
・『スライム』:ユニーク
レベル①……スライムを呼べる、一心同体
レベル②……スキル蓄積
レベル③……スライム使い解放
レベル④……スライムを二匹使役可能 〘NEW〙
・『転生者』:ユニーク
前世の記憶、スキル経験値増加、スキル統合、ステータス鑑定、着せ替え、ジョブ統合
・『運命の輪』:ユニーク
世界に存在する十番目の超越したユニークスキルで、人生の転換点、大きな変化、チャンスの到来、不可避な運命を教えてくれます。ポジティブな流れ(好転・転機)や運命的な出会い を示唆し、状況が自力では抗えないほど強制的に、あるいは急激に変わるタイミング を表します。これには逆位置も存在して全てが逆転します。しかし、所持者はそれに介入する事が出来る。
一般スキル
・突撃
・身体強化
・武器の心得
・魔導の心得
【魔法】
(ボール、アロー、ウォール)
火・水・風・土・光・闇
【戦闘系ジョブ】
中級兵士、格闘家、シーフ、剣豪、槍士、弓術士、勇者、斧使い、投擲士
【魔法系ジョブ】
魔導士、司祭、中級テイマー、結界術師、強化術師
【生産系・その他ジョブ】
豪商、エンターテイナー、匠の指先、肉体労働者、錬金術師▲(薬師、医師)
これが今のステータスだ。レベルが上がっている。そして魔道士のジョブにして、戦闘は魔法を主体にするが装備は盾持ちの槍にした。
どちらかというと、中衛に位置ポジションかな。
今回は新人冒険者を仲間にするつもりだから、前衛が抜かれた時にカバー出来るように選んだ。
このスタイルで、Bランク冒険者にどのくらい通じるのか試してみたいな。
模擬戦は講習があった部屋を出て、外にある広場で一人づつ行われるようだ。全員が移動を開始し始める。やはり気になるのは、近くで座っていたエスナさんだ。
どうしたんだろう? 小刻みに震えてるし、汗もかいてる。俺は思い切って声をかけた。
「大丈夫かい? 具合悪そうだけど?」
「……は、はい。大丈夫です。失礼します……」
足早に、会場へ向かっていった。なんだろうか?
俺も移動を開始して……結局は一番最後になってしまい、模擬戦も一番最後に。一つ前が、エスナさんだ。
やっぱりというか、物理職と魔法職で別れてやるみたい。魔法職はBランク冒険者のウェンディが見るみたい。俺は魔法職でも良いんだけど……魔法が発動するのを観てるだけ。模擬戦とは程遠いもの何で、物理職の方でやるつもり。
物理職は予想通りに、B級冒険者の筋肉ダルマであるガイがやっている。ガイは筋肉ダルマらしく、格闘らしい。ほとんどの新人は三分と持たず、ノックダウンしている。しかもガイは左腕拳だけで。圧倒的だな。
ドンドンと順番が消化されていく。
そして俺の前の番だ。つまりは、エスナさんの番になった。もう、小鹿かってぐらい足が震えてた。
「エスナさん、本当に大丈夫かい? 具合が悪いなら棄権した方が……」
「……大丈夫。模擬戦を受けないと、冒険者になれないから。私は魔法も使えないし、コレしかないから」
ん〜、なんだろう? かなり無理してるよね。そんなに無理をしなければ、いけないのかな?
なんか危なっかしいから、すぐに入れる様に右腕にアームシールドを装着して待機した。
「ガハハハ、なんだそのへっぴり腰は、もっと気合を入れろ。じゃないと冒険の途中で死ぬぞ。さあ、先手は譲ってやる。こい!」
エスナさんは震えているが、得物を構えて重心を低くした。うん、短剣の二刀流だね。そして、なかなかの加速で迫る。彼女は斥候とかシーフと呼ばれる冒険者パーティーの、『目や耳』の役割をするポジションみたいだね。
スピードや手数は、新人でも上の方だね……ただ、攻撃する時も防御というか避ける時も、一瞬硬直するんだよね。しかも目をつぶるクセもある。
多分、接触を極端に恐れている感じかな。
…………あっ、ヤバい。
「ガハハハ、そんなへっぴり腰じゃ、俺には勝てん。しっかりと、俺を見て攻撃しろ」
B級冒険者のガイも、当然気が付き注意するが……直る気配もない。振り下ろされる右腕のストレートに、全く反応出来ていなかった。
俺は危ないと思い、身体強化を全開にしてエスナさんとB級冒険者のガイとの間に飛び込んでいた。
振り下ろされる右腕は勢いがよく、俺の装着したアームシールドでは受け止めきれず、シールドの上から思いっ切り衝撃が身体を貫いた。
「あ〜、クソいて〜」
俺は右ストレートの軌道を逸らす事が出来たが、壁まで吹き飛ばされて……そのまま気を失った。