軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

新人研修会

迷宮都市ビギナリアで冒険者登録の変更が終わった俺は、翌日にまた冒険者ギルドを訪れていた。

今回は近々行われる新人研修の事と、お願いしていたパーティーメンバーの事で、来るように言われていたからだ。

まず、受付嬢のフィオナさんの所に向かおう。

冒険者ギルドに入ると相変わらずの、盛況振りで新人冒険者で溢れてる。

俺はそんな彼等を流すようにすり抜けて、受付カウンターを目指して歩いていく。そんな俺を嘲笑うかのような感じで、見てくる受付嬢達。気に入らん。

(全く、フィオナさん以外はハズレだな……まあ、俺からは絡む事は無いから、何でもいいけどね)

フィオナさんの席に行くと、その前に立っている小柄な少女がいた。茶髪を肩ぐらいの長さで揃えた、少しウェーブの掛かった髪。胸は標準的かな? 身長が低いから、そこそこある感じに見える。でも、なんか細すぎるように見える。それでも、顔はまだ幼さが残った感じだが可愛らしい。新人冒険者かな?

「おっ、ルディ君も来ましたね。こちらの女性は、エスナさんです。エスナさん、こちらはルディ君です。お二人共、私が担当する新人冒険者さんです」

お互いを見て『ペコリ』と挨拶をした。多分、俺と一緒で冒険者パーティーメンバーを探している人だろうな。でも……エスナさん? は普通の格好なんだけど。装備とか着てないから、どんな事が出来る人なんだろうか?

「二人共に、聞いて下さい。今日の午後に冒険者としての、講習があります。まずはこれを受けて貰わないと、冒険者として活動出来ません」

昨日言っていた講習って事だね、ふむふむ。

「そして、最後に模擬戦をして貰う事になります」

ん? 模擬戦って所でなぜか、エスナさんがビクッてなった……戦えない人かな?

まあ、後で分かるだろう。そんな感じで解散となり……俺はエスナさんに話し掛けようとしたが、なんか落ち込んでいて話しかけるキッカケが無かった。

仕方なく俺は受付嬢のフィオナさんに資料なんかを閲覧出来る図書室みたいな所がないか聞き、そこで講習の時間になるまで資料を読んでいた。

時間になり、俺は図書室を出て会場となってる部屋に来た。そこには、冒険者としてこれからやっていこうとする熱意と、自信と、少しの緊張で場の空気は一、二度の気温が上昇したかのような、錯覚を受けてしまうほどムンムンとしていた。

ザッと見た限りだと多分、五十人位集まっている感じかな? 俺は一番後ろの席を、確保して眺めていた。確かに俺は、ボッチ属性だが……この左腕とアオイの存在が、気に入らなそうな連中が多いからな。

まあ、しょうがない。目立たないように、後ろに座った。席を確保して少し経った頃に、エスナさんも会場に入ってきて。俺の近くの席に、座ったようだ。

「よお、ペーペーども……今日は一日よろしくな。俺は、B級冒険者のガイだ。俺がお前達に、冒険者ってヤツを教え込んでやるからな……」

こりゃまた、如何にも筋肉ダルマな冒険者が来たな。ヘビー級王座も真っ青な、フィジカルモンスターだな。アレは見せかけ筋肉じゃないな。

名前も分からないような所の、筋肉がピクピクしてる。こわ〜、ってか生で見るとキモいな。

また、一番後ろの席からでも分かる血管が……うぷ。

「あっ、始めましてです。ウェンディと申しますです。ガイと同じパーティーで、魔道士のBランク冒険者です。よろしくお願いします」

おお、ガイと並んでいるから小さく見えるが、こっちは知的なお姉さんという感じの人だな。そうだな〜、雰囲気でいうと、図書委員のメガネちゃんって感じだな。

多分座学はこの人を中心として、模擬戦を筋肉ダルマがやるんだよな……反対なら笑うぞ。必ず大声で笑い転げるからな。お約束はいらないからな。

そんな心配をよそに順当に? ウェンディが冒険者としての在り方や、規則などを説明してくれた。時々、横からガイが口を出して怒られていた。このいい塩梅のコントのおかげで、眠気と格闘しなくて済んだな。

その為の筋肉ダルマじゃないだろうな……

ちなみにこの二人はBランク冒険者との事で、俺の尊敬する『クリムゾンダンス』メンバーはCランクだからふざけているようで多分、強いんだろうな。

これからやる模擬戦が楽しみだね。

さて、俺はここから縛りプレイ(縄じゃないよホントだよ)をしなければいけない。分かると思うが、冒険者登録前にC級冒険者『クリムゾンダンス』に単独で勝っている。恐らく新人冒険者としては、突出しているモノと思われる。

だから、モラーザ付近では前衛をしてる事が多かったから、今回は後衛をするつもり。

それと同時に、パーティーメンバーへの指示出しや司令塔なんかの役割を、覚えていきたい。

これは、この街での俺の目標かな。やっぱり仲間も大事だけど、俺自身を成長させないとね。

故郷の村で起きたスタンピードで、狼型魔物を数多く倒して、原因だった『ヘルハウンド』などの戦闘経験などもあった。俺もアオイもレベルアップして、新たなスキルも獲得してるからね。

それのお披露目を含めて、模擬戦を戦うつもりだよ。

まあ、慣れてない魔道士系にするつもりだから……勝負にはならないで負けるかもだけどね。それに、アオイは今回は出て貰わないつもりだよ。

「キュイ、キュイ」

アハハ、怒ってるね。でもゴメンな。『スリスリ』さすってあげた。カワイイね。