軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

冒険者として成長とは

俺達は故郷のピンチを救う為に訪れ、特効薬の原料である魔物ホーンディアを狩った。それにより特効薬を作り村人達も体調を戻す事が出来て、感謝はされたが俺は村人を赦す気はなかった。まあ、金稼ぎが目的だしね。

故郷の村中から迫害された事は、事実として無くならないので冒険者として独り立ちしたら、捨てる事になる故郷だから。そう、もう決めているから……

以前も拠点にしていた川沿いにある丘の上で、再度拠点を作りここで野営をしながら『クリムゾンダンス』のメンバーに、冒険者として技術や心構えなどを習うつもり。

ここなら色々な練習も出来るし、魔物も出るから討伐も出来る。だから都合が良いんだ。

それに『クリムゾンダンス』のメンバーは剣士、盾使い、斥候、魔法使い、僧侶とバランスが良いメンバー構成だ。習いたい事が多く、それを自分の血肉にして必ずこの世界で成り上がってやるさ。そして最後には俺自身が幸せになって、裏切り者達に見せつけてやるさ。

その為には、俺の能力をみんなに知って貰わないと……

ジョブ因子吸引を始めて一ヶ月。

吸引し終わってるモノも、多いはずだ。さてさて、どうか確認してみよう……

獲得したジョブ因子はコレらだ。

【戦闘系】

兵士、喧嘩士、蛮族

〘NEW〙剣士、槍士、弓術士、盗賊、山賊

【魔法系】

見習い魔法使い、見習い僧侶

〘NEW〙魔法使い、僧侶、付与術師、テイマー

【生産系・その他】

行商、労働者、村民、遊び人

〘NEW〙木こり、商人、鍛冶師、木材士、細工士、採掘士、踊り子、歌い手、料理人、大工

おお、スゴイな。こんなにジョブがあると、正直にいって迷う。通常はジョブは、自分で育てる事が出来る。

例として剣士→剣豪→剣聖という風に熟練度により進化させていく事が出来るんだ。まるでゲームみたいだね。

前にも説明したがおさらいだ。職業スキルとジョブは違う。スキルは天から与えられる。そのスキルや個人の適性などからジョブが決定される。

例として剣術が得意なら『剣士』という感じ。ただ強力なスキルは、そのままスキル名がジョブになる。『勇者』とかはまさにそうだね。

これを踏まえて冒険者としてやっていく。このジョブはアオイとの一心同体と、ユニークスキル『転生者』で獲得した着せ替えでチェンジが可能だ。

だから、それぞれ育てていこうと思う。

これは俺に与えられた、誰も真似の出来ない強みになるはずだ。

そして……『クリムゾンダンス』にこのジョブの着せ替えを話すかを悩んでいる。もちろん彼らを信用はしている。ジョブを変えられる人間は、恐らくは少ないと思う。それに多分、着せ替えは俺だけという制限が無いように思う。要するに他人にも可能だと思われる。

彼らに悪用する意思が無いが、騙されたり利用されないとも限らないから、俺自身の能力として伝えよう。

だから、彼らのジョブ因子吸引はやらない。

万が一バレたら……命の恩人を危険な目に合わせたくないし、始めて褒めてくれた人を恨みたくないから。

「皆さんに話があります。俺の能力でジョブの変更が出来るんです。だから皆さんにはそれぞれ、得意分野の事も教えて貰えたら嬉しいです」

「ん? ルディ君。どういう事だい? 前衛にも後衛にもなれるという事かな?」

「はい、それだけでなく生産職業なんかも出来ます。まぁ、練習や修行みたいなのは必要なんですが……」

クリムゾンダンスのメンバーは、お互いの顔を見合わせて……頷き合う。

「ルディ君。これからは誰にもその事を、言ってはダメだよ。貴族や有力者などの権利者や様々な組織……表だけでなく裏まで動きかねない。非常に危険な目に遭う。だから……」

やっぱり良い人達だね。俺はこの人達に会えた幸運を、天に感謝した。こんなにも俺の事を思ってくれているのに、涙が出そうだ。

「もちろんです。クリムゾンダンスの皆さんは、信用しているからこそ教えました。両親や元婚約者や元友達など、誰も知りませんから。俺からの信頼の証です。だから皆さんに、色々と鍛えて欲しいのです」

「ガハハハ、俺はそういうの好きだぜ。おう、任せておきな。俺達がミッチリと鍛えて、どこに行っても恥ずかしくない戦士に育ててやる」

盾役のジャンだ。まさにアニキという感じのマッチョマン。漢気溢れる。男ではなく『漢』だよ。

でも……脳筋臭がハンパないな。

だからこそ裏表がなく、いい感じだね。

「もう、ルディ君がジャンみたいな、暑苦しい感じになったらどうするのよ。せっかくのイケメン君なんだから……アタシがスマートな戦い方を教えてあげるよ」

斥候のキャシーがジャンと俺の距離を、物理的に離す。

さすが猫人族。動きにムダがなく実にしなやか。

その動きをマスターできたら……

「若者を導くのも先達の役目、任されよ」

僧侶のダニエルさん。この中で一番の年配だ。しかし、だからこその安心感がある。

「ウフフッ、お姉さんに任せておきなさいな」

お色気全開な魔法使いのリリンお姉様。妖しい色香に、既に魔法にかかってしまったようだ……

「ああ、キミの信頼に答えられるように、俺達が教えられる事は教えるよ」

リーダーで剣士のベルナールさん。彼もクールに見えるけど気持ちが熱いのは良く分かる。皆から習う事を吸収して、冒険者としてデビュー出来るように頑張らないとね。