作品タイトル不明
やらかした勇者達
風土病を治せる特効薬を持って故郷の村に来た俺は、特効薬を回して貰えなかった村のまとめ役達を回復させて回った。しかし、村人全てに行き渡らせるには数が足りない状態だな。
『クリムゾンダンス』メンバーには村で蔓延している風土病の為、村の入り口で待って貰っている。俺は状況を見る為に故郷だからと、無理を言って先行して村に入ったんだ。
さて、まだホーンディアが必要なんだけど……アイツらは遊んでいるだけだからな。少しはやらせないと……という事でまとめ役達を焚き付けたんだけど……
「ヤメロ。殴るな。俺は勇者だぞ……お前達分かってるの、ブフ、グフ、ゴフ」
ああ、相当怒らせてるな。アハハ、いい気味だな。
ん? フルチンじゃん。しかも勇者様の振るう武器はさぞ立派な聖剣……短剣……いや、ペーパーナイフ? カッターナイフじゃん。
イヤイヤ、勇者といったら聖剣じゃないのか?
よくその装備で村中の女達を……あっ。
「アナタ達、何てことを……」
ボコボコにされている勇者君とは別に、勇者君と仲良くしていたと思われる女達はまとめ役の女性にビンタされてるし……素っ裸で。しかし、ビンタされてる女が裸って興奮しないな……何故なんだろうか? 出てる乳に干しブドウが着いてるみたい、ちょっと笑えるかも。
まあ、それはいい。いや、よくはないが……このビンタされてるメンツに問題がある。
いつものアホな元婚約者クリスティ、ビッチ姉妹のウルリケ・ルイーゼ、女友達だったラウラ……ここまでは予想通り。
問題は……人妻が数人いるね。確かにまだ若いけどね。しかも、旦那はまだ風土病で苦しんでいるよ。
アイタタ、この話は村中にすぐに伝わるだろうな。旦那が苦しんでいる時に、遊んでいた女として。
もう、村には……居られないかもな。まぁ、旦那も裏切った女なんか、いらないだろうけど。
どんな感じになるのか、結末を見たいけどな。断罪は旦那さんの役目だしな。
勇者君に身体を差し出して、特効薬でも回して貰ったんだろうな。アハハ、大銀貨数枚の特効薬があの人妻さんのプライスになってしまったワケだね。だから、俺は聞かなければ……
「ねぇねぇ、人妻さん。今、どんな気持ちなの? なんか対策を考えてるの? 多分、旦那さんに捨てられると思うけど……勇者ランドルフは助けてくれそうかな?」
事実を突きつけてやる。『えっ』、って顔で俺を見ている。分かってないのかな……他の女達も一緒だ。
「当たり前じゃん。旦那さんが苦しんでる所でヤリまくりの奥さんなんて、旦那さんは置いておく意味はないよ。しかも……あ〜あ、股から液体出てるし。魔法で妊娠してなくても、子供にも影響あるあるらしいよ。人妻さんが今まで受け入れてきた、男の遺伝子が入ってしまうらしいよ。だから旦那さんはもう人妻さんは捨てると思うけど……これからどうするのさ?」
ブルブルと身体を震わせて、後悔し始める人妻さん。勇者君とお遊びしていた女達も、顔を下に向けて考えている。
「ん〜、勇者君に面倒みて貰うか、村から出ていくか、旦那さんに赦してもらうか、村所有のオモチャになるくらいかな……人妻さんはたいした能力もないのに、顔と身体だけがマシだからそれを活かしていけば良いんじゃないのかな?……」
裏切り者なんか要らないよね。俺は元婚約者を見て……
「うんうん、中古になった女と一緒に居られる男なんて少ないと思うよ……俺なら絶対に復縁なんかしねーよ。あっ、オススメはしないけど、性欲処理用の女になる選択もあるよ。今と大差ないからそれもいいんじゃねーの」
泣き出す人妻さん。ならやるなよ。ヤレヤレとジェスチャーする。他の女達は人妻さんが泣いた事に、非難の目を向けてくるけど……
「あ〜、泣かしたって目で見てるけど、お前達がやらかした結果を、正確に教えてあげてるだけ。その結果、待っているだろう結末を予想している。心構えが出来た事に、感謝して欲しい位だね。後ね、キミ達も他人事じゃないよ。これで嫁の貰い手なんか、村にはいないよ。勇者君にしがみついて生きていかないと……」
フゥ、首を横にフリフリして女達に、事実を教えてやる俺はかなり優しいだろう? やっぱり、俺もまだまだ甘いな。でも、現実に打ちのめされている女達を、見下ろすのはまたなんというか……快感かも。
「待ってルディ……」「私はそんなつもりは……」「結婚出来ないの?」「たかがエッチくらいで……」「みんなヤッてるし……」
ウルサイ便器達だね。そういえば筋○マンに便器マンっていたよね。結構強かったよね。今は女達がそれに見えてくるから、イメージって不思議だよね。
俺が女達に優しく現実を教えてあげている間も、殴られ続けた我等が勇者殿。
なんかヤラれたときの、アン○ンマンみたいな顔になってる。勇者とは絶望的な状況に、身を置きたがるサガなのだろうか?
ならば俺が着地点を示してあげよう。
「勇者ランドルフと戦える女達に罰としてホーンディアを、今から討伐させてくればいいのでは? 通常なら彼らは村の為に、率先していかなければならないはずだし……」
殴り続けていたまとめ役達は動きを止めて、お互いの顔を見て頷く。
どうやら勇者君と愉快な便器達は、この時にホーンディア討伐が決定されたのでした。頑張れ……邪魔するけどな。
村の外にケツを蹴り飛ばされて、最低限の装備だけを持たされて逃げるように消えていったよ。アハハ。
さて、勇者君達にさらに追い打ちをかけよう。楽しくなってきたね。