軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

737.クラネルト子爵令嬢との顔合わせ

ハンナ様から日程の連絡が入り、私はヘンリック様に相談した。先日の勘違いの原因となったクラネルト子爵令嬢と、ユリアーナが会う。もちろんオイゲンも一緒よ。子供達だけで会う予定だけれど、ハンナ様はこっそり見に行く予定だった。

私も同行すると伝えてあったので、予定を教えてくれたのね。夕飯時にはユリアーナから外出許可の申し出があり、間違いなく明日出かける。

「明日は休めるぞ!」

嬉しそうに拳を握るけれど、あなた……そんな人だったかしら? もっとクールな人だったのに、印象が真逆じゃないの。性格が変わったのか、それとも封じられていた何かが解放されたのか。どちらにしろ、前よりは好印象ね。

「私も出かけるけれど、子供達をどうしようか迷っているの」

ローズは人参の芽が復活しているのを見て、嬉しそうに報告してくれた。レオン達もお絵描きや鍛錬ごっこを楽しみ、夕方は散歩も楽しんだ。この平和は、私が屋敷にいるから保たれているのだと思う。自意識過剰ではないはずよ。

過去に少しの時間、留守を頼んだことがある。小さな騎士様として家令を従え、屋敷を警備したのよね。あの時みたいに過ごしてくれたらいいのだけれど。

「おそらくだが……頼られたら喜ぶのではないか?」

「留守番を任せる、という意味で?」

問いに問いを返してしまった。失敗したので言い直そうとしたら、先にヘンリック様が頷いた。

「ああ、屋敷や使用人を任せると言われたら、頑張るだろう。帰ってたくさん褒めたらいい」

またフランクを連れて屋敷を見回るかも。ラルフは心配いらないでしょう。ディは乳母がいるし、ローズもマーサが見ていてくれるはず。ただ、母親としての不安がよぎる。面倒を見てくれる人がいるのに、その人達を信頼していても迷った。

「レオンは守られるだけの子ではない。ローズはそれでもいいが」

ヘンリック様、ローズもちゃんと厳しく育ててくださいね。甘やかしそうで怖いわ。

「子供達に相談しましょう」

団欒の時間は終わったので、すでに寝室に引き上げている。朝食の場で話すことにした。お茶会も近いから、はつか大根用の鉢も手配を確認しましょう。それから……えっと。頭の中にやるべきことが浮かんでくる。社交は最低限にしたのに、結局忙しくなってしまう。

交友関係が広がれば、当然変化するわ。前世だって子供が成長したら、公園デビューして保育園へ通って学校へ上がるまで。毎日が忙しかったはずよ。

「アマーリアのいいところは、子供だからと頭の上で話を決めないことだな」

「ありがとう。一人の人間として尊重してあげたいの」

もちろん、あなたもよ? ヘンリック様にそう囁いて、キスをしてから横になった。眠りはすぐに訪れ、私は夢の中でレオンやローズを追いかけていたわ。なぜかユリアーナは逃げる側で、ラルフが追いかける手伝いをしてくれて。不思議な夢だった。ラルフも逃げる側でいいのに……。