軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

冒険者アルと校舎裏の冒険者達①

第39話 冒険者アルと校舎裏の冒険者達①

仕事をもらえて助かるが、ヤマタニのおっちゃんも人使いが荒い。

「ヤマタニのおっちゃんは魔物退治。ここは俺らが、キッチリネズミ魔物退治だ。」

「おー。」

コネリーは控えめに合わせる。

二人で危険な街道を西へと進む。

だが西の街道には魔物が多かった。

ゴブリン5匹程度なら、二人でなんとかやっつけたが、狼魔物やボブゴブリンの集団は流石に無理だった。

「おい、これではブエナに行く前に、こっちが魔物達に討伐されちまうぞ?」

アルは街道を戻りながら、コネリーに話した。

「だなー。敵魔物の数が多いな。」

「どうするよ?作戦担当。」

「作戦担当って俺が、か?」

「そうだコネリーは作戦担当だ。」

コネリーはまんざらではなかったが、少し考える。

「うーん。」

やがてコネリーは思いついた案をアルに話した。

「相手が数出すなら、こちらも数だ。」

「他の冒険者を仲間に引き込むのか?」

「うん。あと二人の前衛とあと二人の後衛で六人パーティーなんかどぉよ?」

コネリーは名案だと得意な口調だ。

「いいねぇーいいねぇー。」

二人はサンブレロに新たに出来た、冒険者ギルドへと向かった。

冒険者ギルドでパーティーを募集する。掲示板に下手な字で"アルとコネリーのパーティーメンバー求む"

こうした掲示板の募集は、ギルド員の許可があれば張り出してもよかった。

しかし数日待っても、誰も来なかった。

仕方なく、直接知り合いをあたって仲間に引き入れようとした。

「いやー間に合っているよ。」

「お前らみたいな臭いのと組みたくないね。」

なんだと!臭い?排水処理のワーム退治がたたっているのか?

とにかく冒険者は集まらなかった。

仕方なく、孤児院の裏で悪さしている悪ガキ連中を誘って仲間にした。

コネリーの2番目に弓が得意なベン

弓とナイフ使いのララ

戦士タイプのハックル

魔道士志望だが魔法が使えないマリー

みんなもう卒業の年頃だからと、アルが冒険者ギルドへ引っ張って行き登録させた。

「お〜。お前らこれで立派な冒険者だな。」

「ってアルよ。お前が強引に登録させたんじゃねーか。」

ベンは強くアルに言った。

「なぁに言うか。いつも孤児院の裏で弓矢で遊んだり、冒険者ごっこしてただろーによ!」

「それによ。ヤマタニのおっちゃんの直々の依頼なんだぞ?」

アルはヤマタニからの依頼書(ヒラリーが書いた依頼書)をみんなに見せた。

「あ、本当だ。」

「あたし、アルの頼みならやってもいいよ。」

マリーはアルを見ながら、少し顔を赤らめていう。

「マリーがいくなら、あたしも行く。でも報酬はちゃんと貰えるんでしょーね?」

ララはちょっとつり目でアルを睨む。

「報酬は出来合いだからな。それにヤマタニに恩返し出来るチャンスだぞ。」

「俺、ヤマタニのおっちゃんに恩返し、やる。」

ハックルは力はあるが話し方が何処か変だ。

こうして六人パーティーとなった。

ヒラリー奥様にお金を借り、武器防具を整えて西の街道に向かう。

こんなパーティーでブエナまで行ってネズミ魔物退治できるのか?

冒険者アルは、期待と不安で心が揺れた。

アル達は西の街道をぞろぞろと徒歩で進む。

「なぁ、アルよ。」

「なんだ?コネリー」

「乗り合い馬車に乗ったら、安全で速くねーか?」

コネリーの意見は的を射ていた。

確かにそうだった。乗り合い馬車には、少いがガードもいたし速くて安心だった。

「それはそうなんだけどよ。馬車代がバカにならないし、街道に出るくらいの魔物を倒せないでどうする?」

アルの返しもなかなか筋は通っている。

わいわいと話をしていたが、偶然にも先を行く冒険者パーティーが魔物を倒していたから、アル達は無傷でブエナに到着出来た。

「魔物も俺達見てよ、ビビって出てこなかったな。」

「俺ゴブリン倒したかった。」

「俺も、俺も。」

「あたしアルがいたから安心だった。」

「あたしは得意の弓矢で一匹くらいは倒したかったな。」

コネリーは思った。正直駆け出しパーティーでよく無事にブエナまで来れた。

ほっとして、ため息をつき、胸を撫で下ろした。

「そう言えばパーティー名どうするの?」

ララが言った。

「パーティー名、俺適当な名前付けといたぞ。」

「校舎裏の冒険者。」

アルが話した。

「えーっ!何それー?」

アルが話したら、みんな一斉に声を揃えた。

どうやらアルがつけたパーティー名は、アルを除いたメンバー全員が反対だった様だった…。