軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

大盗賊団の来襲②

第41話 大盗賊団の襲来②

盗賊たちの斥候が戻り、リーダーへ報告を行った。

この盗賊部隊のリーダーは、オルミという男だ。

彼はボスからいつもこう言われている。

「金の匂いを嗅ぎ分けろ。大金のありかを調べまくれ。」

斥候の話を聞きながら、オルミはニヤリと笑った。

「ほう……サンブレロか。」

最近この町では、蒸気トラックを作る工場が動き出したという。

金が動いている町であることは間違いない。

「当たりだな……。」

オルミは腕を組んだ。

問題は、その金がどこにあるかだ。

「そのヤマタニとかいう社長が領主なんだろ?」

「へい。」

「なら、金はそいつの館にあるに決まってる。」

オルミは部下に命令した。

「ヤマタニの館を探れ。金のありかを調べろ!」

そう言うと、満足そうにテントへ戻っていった。

数日後。

手下たちはヤマタニ屋敷の場所を突き止めた。

そして深夜。

闇に紛れて屋敷へ侵入する。

「静かにしろ……。」

「見つかるなよ。」

屋敷の中を探し回るが、金庫の場所はなかなか見つからない。

時間ばかりが過ぎていく。

その時だった。

「誰だ!」

ガードに見つかった。

「くそっ、逃げろ!」

盗賊たちは屋敷の中を必死に逃げ回る。

このまま手ぶらで帰るのは面白くない。

そこで彼らは目についた建物――

ヤマタニ商会の事務所へ忍び込んだ。

「ここなら金があるかもしれねぇ。」

社長室へ入り込む。

すると部屋の片隅に、大きな金庫が置かれていた。

「おお……!」

「当たりだ!」

手下たちは得意の鍵開けで金庫を開ける。

ガチャリ。

中には革袋が三つ。

袋の中には――

「金塊だ!」

手下たちは歓喜した。

「しめしめ……。」

「ガードには追い回されたが、これで汚名返上だ。」

三人はそれぞれ袋を持ち、急いでアジトへ戻った。

「リーダー!」

盗賊たちはオルミの前に跪いた。

「ヤマタニ屋敷はガードがいて、金のありかは分かりませんでした。」

「ですが!」

「事務所で金塊を見つけてきましたぜ!」

得意そうに革袋を差し出す。

オルミは袋を受け取った。

「ほう……金塊か」

袋を開け、中身を確認する。

そして。

オルミの顔が一瞬で険しくなった。

「……何だこれは?」

「へ?」

「金塊に見えるが……。」

オルミはそれを指で叩いた。

カン、と軽い音が鳴る。

「これは……黄鉄鉱じゃねぇか!」

「黄鉄鉱?」

部下たちは顔を見合わせた。

オルミは吐き捨てるように言った。

「愚か者の鉄だ!」

「偽物だ!」

怒りに燃えたオルミが机を叩く。

実は以前、金庫を破られたことのあるヤマタニは対策をしていた。

本物の金塊は別の場所へ移し、代わりに黄鉄鉱を革袋に入れて厳重に保管していたのだ。

盗賊たちはまんまと引っかかったのである。