軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

騎士団結成

第32話 騎士団結成

一応、男爵となったヤマタニだったが――

「……貴族って、何をすれば貴族なんだ?」

執務机の前で腕を組み、首をひねる。

領地経営はしている。

孤児院もある。

商売もしている。

だが、それは今までと何も変わらない。

「うーん……。」

しばらく考え込んだヤマタニは、ふと思い出した。

「そういえば、貴族って騎士団を持っていたな。」

城を守り、領地を守る騎士たち。

貴族といえば、やはりそれだろう。

「騎士団員って、どうやって雇うんだ?」

また腕を組む。

「うーん……。」

浪人のような者はいないものだろうか。

浮浪者の中には、元騎士や元兵士もいるかもしれない。

「……普通に募集するか!」

こうしてヤマタニ男爵は、騎士団員を募集することに決めた。

だが、もう一つ問題がある。

「騎士団って、何人いればいいんだ?」

ヤマタニは首をかしげた。

貴族になったとはいえ、そんな常識は知らない。

「お隣のヤナール卿に聞いてみるか。」

ヤマタニは早速、ヤナール卿の館へ手紙を送った。

数日後。

返ってきた手紙には、こう書かれていた。

――騎士は、領地の財力に応じて雇えるだけ雇えばよい。

「なるほど。」

ヤマタニはうなずいた。

「じゃあ……今いる連中を騎士にしてしまうか。」

孤児院や工場の警備をしているガード役。

それに、町で雇った腕の立つ浪人たち。

「まあ、十人もいれば十分かな。」

こうしてヤマタニ男爵は、

ガード役や浪人たちを取り立ててヤマタニ騎士団を結成した。

とはいえ――

訓練も格式もない。

まさに即席騎士団である。

こうして、ヤマタニ男爵騎士団が誕生したのだった。

そのときだった。

浪人の一人、白髭をたくわえた老騎士ドゴールが一歩前に出た。

「ヤマタニ男爵様。騎士団が簡単すぎますぞ。」

「ワシは元騎士ですが……これでは他の騎士の笑い者です。」

いかにも歴戦の騎士といった威厳のある風貌だ。

ヤマタニは少し考え、肩をすくめた。

「正直、俺には騎士団はよくわからない。」

そして、ドゴールを見て言った。

「ドゴール君。騎士団長を君に任せたい。」

老騎士は姿勢を正し、深く頭を下げた。

「ははっ。」

ヤマタニは続ける。

「ミランドたちは副団長だ。」

「はい。命にかけまして。」

こうして――

ヤマタニ男爵騎士団は動き出した。