作品タイトル不明
孤児への狩り指導再び
「ロフ、狩りに行くぞ!」
シミリートとサンダーが翌朝の早い時間から孤児院にやってきて、見かけたミハイロフに声をかける。
「ダクはどうした?」
ミハイロフは他の孤児仲間を連れて、狩りの姿で戻ってくるが、ダニークは近くに居ない。
「もっと早くに出かけたみたい。多分、1人で狩りに行ったんだと思う」
「そうか。早いな」
「昨日からなんか様子がおかしいのよ」
ザリーナがやって来てかわりに答える。
「お、ザナも狩りに行くか?」
「いいえ、カミラたちの店舗に向かうわ。あなたたちが戻って来たってことは、店舗も再開するのでしょう?」
「あ、あぁ。そう言っていたな」
「じゃあ、今日はこの人数で狩りに行くか。近場の 角兎(ホーンラビット) は競争が激しそうだから、少し遠くに行くぞ」
「だから朝早くに来たのね」
子どもたちを 戦馬(バトルホース) に乗らせて東門から王都アンダロフを出るシミリートたち。
「もう狩りに来ている避難民たちが居るな」
「もう少し街から離れた方が良さそうだな」
ユリアンネたちに借りた戦馬たちも、子どもたちを大人しく乗せているが本来の乗り手がいるわけでないので、街を出ても少しゆっくりとした進み方で街から離れていく。
「もう良いんじゃないか?」
待ち遠しい感じの子どもたちが、避難民たちが見えなくなった場所で、早く狩りを始めたいとせかしてくる。
「そうだな。よし、この辺りで始めようか。前に教えたことをどのくらいできるようになったか確認するぞ」
「俺たちがいない間にサボっていなかったよな?」
シミリートとサンダーは子どもたちに気合いを入れさせる。