軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

アンダロフの孤児達2

王都アンダロフで自分たちの店舗に戻ったところだが、すぐに孤児院に向かう一行。

流石に街中で戦馬に 駈歩(かけあし) をさせるわけにいかないので、少しだけ 速歩(はやあし) っぽい 常歩(なみあし) である。

「一体どうしたのだろう?」

「何かあったのでしょうけれど……」

焦る気持ちがあるが、イスクラディヤ国からの避難民が増えたからか、人の多い街中ではそれ以上は急げない。

「シスター!何かあったのでしょうか!?」

孤児院の敷地まで来ると、戦馬を乗り捨てるように下りてから近くにいたシスターに声をかける。

「あら、皆様。お戻りになられたのですね。ぜひこちらに」

一緒に走り出すが、ある建物からはユリアンネとドロテアの2人だけと念押しされて、他のメンバにはその入口で待機させられる。

「こちらです」

案内された部屋では、ダニークらしき子供がベッドで寝ており、その近くにミハイロフとザリーナが座っている。その手元では紐を作っているのであろうか。

「ロフ、ザナ。どうしたの?」

「あ、ユリ!助けて!」

「ダクが怪我をして。なんとかここまで連れて帰ったけれど……」

ユリアンネは急いで、ベッドで寝ているダニークにかかっている布をめくると、顔だけでなく手足を含めてあちこちが包帯のような布が巻かれているのを見る。ミハイロフたちの作っているものの用途もこれだったのであろう。

「怪我なのね?」

ザリーナが頷くのを確認して、取り出した高級の傷回復ポーションをダニークの口に流し込む。

さらに念の為に≪回復≫魔法を全身に向かって発動していく。

「う、うん」

ダニークが動き出す。