作品タイトル不明
虫ダンジョンの奥3
「流石はシミとユリ」
戦いが終わってみれば、それほどの怪我を負うこともなく敵を倒しきった“選ばれた盟友”。
結局、サンダーとドロテアはいつものように2人で怪我することなく1体を倒していたが、その間にはジーモントがカイトシールドで防いでいる隙にヨルク、ゾフィ、カミラが攻撃することで1体を倒していた。
シミリートが一般のジャイアントスコーピオンより大きなハサミなどに戸惑いつつ、カイトシールドを前に突き出してしのいでいる間に、ユリアンネがそのボスに対して腹部から≪岩槍≫を発動して意識を逸らし、さらに≪炎槍≫を反り上がった腹部に対して発動したのである。
それで弱ったボスの頭部に対して≪剛撃≫などの槍の武技を駆使して追加のダメージを与えていったシミリート。
最終的に突き出した右腕に少し怪我をしたシミリートだけが負傷者であった。
「ま、みんなに大怪我がなくて良かったわ」
シミリートに回復魔法を発動しながら周りを確認するユリアンネ。
「じゃ、コアは回収してくるよ」
シミリートが戻って来た後は、しばらく休憩してから出口に向かうことにする。
「これでオリガ王女に頼まれていたダンジョンを3つとも踏破だな」
「そうね。ちょっと苦労はしたけれど、スタンピードでここの国民が困らないようにできたわよね」
「肉が……」
「確かに獣ダンジョンで肉の確保ができなかったのは残念だけど」
「ま、ジモとサンダーがカイトシールドを覚えたのも良かったよな」
店舗経営などもしているが、なんだかんだと言って冒険者でもある“選ばれた盟友”の仲間たちは冒険を楽しめたと振り返るのであった。