軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

虫ダンジョンの奥2

「これ以上はバラけさせることは難しいか」

目的の岩場に近づく前に、一般サイズのジャイアントスコーピオンの何体かを、ゾフィの矢で挑発して呼び寄せて倒していたのである。

「あと残っているのはボスと、取り巻きっぽいのが3体ね」

再び使い魔シルヴィスの視界で確認するユリアンネ。

「仕方ない。接近する前にできるだけ1体を倒してしまおう。それで盾役3人が1体ずつ。俺がボスに対峙する」

シミリートの宣言に合わせるように、左からシミリート、サンダー、ジーモントの順で近づきながら、ユリアンネとドロテアが一番手前の蠍に対して魔法攻撃を開始する。

遠距離魔法から避けられると面倒なのでまずは2人とも≪火炎≫のみである。そして近づいたところでユリアンネが≪火槍≫を多発して1体を倒しきる。

「あいつらも怒ってやってくるぞ」

シミリートが盾の武技≪挑発≫を使いながら大きいボスを左の方に誘い出す。サンダーとジーモントはできるだけ右側に誘導したいが、結局は正面から衝突するように1体ずつ対峙することに成功する。

「シミ!気をつけろよ」

ジーモントの言葉に返事はしつつ、今までに慣れていない大きさの蠍に対峙しながら、攻撃方法に悩むシミリート。

左右の巨大なハサミだけでなく、毒針のある尻尾にも注意する必要がある。

「少し待っていてくれ」

サンダーも、ある程度は慣れてきたカイトシールドを前に巨大ハサミを弾きながら刀を奮っている。

ドロテアがその後ろから≪火炎≫魔法でその蠍の腹部を狙い撃ちしている。

ゾフィとカミラは少し遠めに右側から迂回しながら、ジーモントの対峙している蠍の後方に向けて駆け出している。