軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

虫ダンジョン再び3

「これは辛いな」

砂漠の中にあった岩場で野営をしていた“選ばれた盟友”。

しかし、ジャイアントスコーピオンの襲撃が夜間も止まないのである。

≪石壁≫を野営の周りに発動していたので襲って来ないと思っていたのだが、床面になる砂から出てくるものがいたのである。

岩場の岩と≪石壁≫で囲まれていることに油断してしまったのである。

最初の見張り当番であったジーモントとカミラが襲来に気づいて皆を起こしたことで大事にはなっていない。

そしてその後には、床面にも≪石壁≫を敷いたので蠍による直接的な攻撃はない。

「とは言っても、あいつら、本当にうっとうしいよな」

「そうね。いくら巨大なハサミが頑丈だといっても、壁にガンガンと叩きつけてくるなんて、ね」

壁の中に人間が居ることを何らかの方法で知るのだろうか。

見張り当番のシミリートとユリアンネ以外もその音で寝付けていない気配である。

「仕方ないわね」

ユリアンネは中級風魔法の≪消音≫で、≪石壁≫付近の音を消すことにする。

「流石はユリ!全然音がしないぞ」

「会話はできるように壁の付近だけしか≪消音≫していないから、大きな声を出すと皆の迷惑よ」

先ほどまでの騒音の中での会話の音量と同じように話してきたシミリートを注意しながら、ユリアンネは周りを確認する。

使い魔シルヴィスを上空に飛ばして≪石壁≫の周りを確認すると数えたくもないだけのジャイアントスコーピオンが集まっている。

それぞれの背中の上に積み重なって登って来られても困るので、≪石壁≫の高さを増しておく。