作品タイトル不明
虫ダンジョン再び
「じゃあ、再挑戦と行こうか!」
シミリートが砂漠地帯に足を踏み入れたところで宣言する。
「今度こそ踏破を目指すわよ」
「そうよね。それでトリアンに戻ったら、22階の砂漠を攻略しないとね」
カミラたちも気合いを入れている。
ジャイアントスコーピオンはCランク魔物。シミリートとユリアンネが銀級冒険者でBランク相当だが、残りメンバは銅級でCランク相当である。
特にサンダーやドロテアは銀級くらいの能力はあると思われるが、機会がなかったので仕方ない。
それ以外の特に昔からの仲間は、魔力操作ができず武技が扱えないので魔導具の武器に頼って銅級になった自覚がある。
ここで銅級に相応しい能力に成長したいのだと思われる。ちょうどトリアンダンジョンで攻略が止まっている階層と同じ敵であるのでなおさらであろう。
「前回は逃げ帰ったからリベンジね」
その言葉を聞いたわけでは無いと思われるが、3体の巨大な蠍が襲ってくる。
「よし、手分けするぞ」
カイトシールドを構えるシミリート、ジーモント、サンダーがそれぞれ正面から対峙するように手分けし、残りの仲間たちもそれぞれに分かれる。
ユリアンネとドロテアはシミリートとサンダーに、その他はジーモントに。
「まずは」
ヨルクがかなり慣れてきたハルバードのリーチの長さを活かして、ジーモントの構えるカイトシールドの横の方から蠍の巨大なハサミに攻撃を与えている。
「負けていられないわね」
カミラとゾフィも蠍の後方にまわり、毒針のある尻尾に気をつけながら、足の関節を狙う。