作品タイトル不明
獣ダンジョンの踏破
「これで終わりかな」
シルヴィスをボスの喉元に突き刺した効果か魔力切れなのか、ボスが魔法攻撃をしてこなくなった後は、単純作業のようなものであった。
ダンジョンの魔物だからか、逃げ出す気配もなく最後までこちらに攻撃をしてくるので、逆にやりやすい。
「このボスも使える部位はどこなんだろうな」
「せっかくだから魔石以外でも、羽根や骨などいろんな素材を試したいわ」
カミラとゾフィからの希望に従い、解体をしてカサを少しでも減らしながら魔法の収納袋にしまっていく。
その解体の合間にシミリートたちが岩場を少し登ってダンジョンコアを回収してくる。
「じゃあ、この肉だな」
「分かっているさ。でも、せっかくなら外で食べたいよな」
ヨルクとジーモントのやり取りに誰も否定することなく、巨大な裂け目から外に出る。
「やっぱり外の方が気持ちが良いな」
「ボスを倒した後だと、この斜面からの風景も絶景と思えるのが不思議ね」
確かにこの斜面を登ってくるときには終わりも見えていなかったが、今は山を登り切ったような爽快感がある。
「じゃあ、焼くのを手伝ってくれる人!」
ジーモントが肉を煮込んだスープを作る横で、料理の手分けを求めてくる。
「たまには自分でやったら良いんじゃない?」
ゾフィがいつも食べる専門のようなヨルクを誘って焼き組になっている。
「おぅ、失敗しても大丈夫なくらいたくさんロック鳥の肉はあるからな」
ジーモントが気楽にやれば良いと声をかけているが、その横ではスープの具材にするために肉をブロック状に切っているカミラがいる。
「俺たちは何をしようか?」
シミリートの声かけに、心で苦笑いしながら付き合うことにするユリアンネ。
「皆が料理している間は、見張りをしましょうか。サンダーとテアはあっちをお願いね」