軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

獣ダンジョン3階層の巨大裂け目3

「よし、数を減らせたか」

地上に降りてくる取り巻きのロック鳥も、カイトシールドの防御を越えることは難しいようで、少しずつ倒すことができている。

「また逃げていくぞ!魔法攻撃だな」

シミリートが言うように、先ほどと同様にボスによる風魔法の攻撃だと推測できる。

壁の向こう側も見えるように今回も≪氷壁≫を発動しておきながら、使い魔シルヴィスの位置を確認するユリアンネ。

ドロテアも状況を理解している感じで、≪氷刃≫をボスや取り巻きに向けて発動することで注意を逸らしてくれる。

「来るぞ!」

ボスが羽ばたいたと思えば≪風刃≫がいくつも攻撃してくる。しかし、≪氷壁≫で予定通り防ぐことはできている。

「くそ!やばいぞ!」

自分たちが視線を誘導していたように、ロック鳥たちもボスの魔法攻撃に注意を向けさせたところで、取り巻きたちが岩を上方から落下させてくる。

「きゃ!」

カミラたちの悲鳴があり間に合わなかったものもあったようだが、先ほどの≪氷壁≫以外に屋根のような≪氷壁≫も追加したので大部分は防げたと思われる。

「まるでこちらを笑ってみるみたいだな」

サンダーが呟くように、ロック鳥たちは上空で集まってこちらを見下ろしている。

「今よ!」

その隙をつくようにユリアンネがシルヴィスを、ボスの後方から突撃させる。背中は羽根などで頑丈であるのは取り巻きたちと同様と思われるので、腹部の方から喉元への攻撃である。

「よし!」

完全に意表をつけたようで、見事にシルヴィスの尖った頭部が突き刺さっているのが遠目に見える。