軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

ミノタウロスダンジョン深部2

夜の見張り当番は、ヨルクとゾフィ、シミリートとユリアンネ、ジーモントとカミラ、ドロテアとサンダーの4組での交代になった。

「ユリ、何を怒っているんだよ?」

「別にシミに期待なんてしていないし、怒ってもいないわよ」

「なんなんだよ、一体」

というような残念な組もあったが、特にカミラ達、そしてドロテア達の組は見張りの間の話も弾んだようである。

「さぁ、今日も頑張るわよ」

「カミラは元気だな」

「シミは寝られなかったの?」

「いや、そんなことは……」

「じゃあ、ダンジョン探索を楽しまないとね」

カミラ達はトリアンに戻ると冒険者というよりも実家をつぐ職人、商人としての時間が主になるはずであり、このシャドウ達の実家のある風花の中つ国に来るのも修行という名目である。限られた時間を有効に使いたい思いもある。

そのカミラ達の思いとは関係なく、ミノタウロス達との遭遇は続くが、危なくなってもユリアンネ達の魔法を発動すれば問題なく対処できる。そのため、最前列の盾役であるシミリートとジーモントが軽傷を負う以外は特に問題なく探索を続けられる。

「この前のオークダンジョンもそうだったけれど、ここでも宝箱も階段もないのね」

「確かに宝箱が無いのは残念だけど、罠も無いだけありがたいと思わないと」

「それはそうね」

探索して、遭遇した敵を倒して、食事をして、また探索する。その敵に対しても特に苦労することが無い状態であるため、どうしても単調になってしまいがちである。

「ちょっと緊張感が無くなってきて、危ないな」

「そうだな。シミの武技も無にしてみようか」

シミリートとジーモントの変な取り決めで2人の怪我は増えるが、皆に緊張感が戻ったおかげで大怪我にならずには済んでいる。