軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

ミノタウロスダンジョン深部

通路での遭遇だけでなく、広くなった空間での遭遇も含めて何体のミノタウロスを倒したか分からなくなってくる。

「そろそろ今日はおしまいにしないか?」

「そうね。この辺りではさっきの空間に戻った方が、入口が一つだけにできるし安全ね」

ユリアンネが地図を見ながら広間に戻る。

全員が広間に入ったところで、入口に≪石壁≫を発動する。空気を通すために上下それぞれに隙間が開くようにはしているが、ミノタウロスの斧すら通らない程度の大きさである。

「これは良いな。確かにこうすれば夜の見張り番も楽だな」

「とは言っても熟睡してはダメよ。ダンジョンだから何があるか分からないのだし」

「それはわかっているさ」

その入口の空気取りの近くでかまどを作り夕食にする一行。

「朝に貰った野菜もまだまだ新鮮だし、今日は豪勢だぞ」

「ミノタウロスは倒しても肉が食べられないのがつまらないよな」

「確かにそうだけれど、それを最初に言うのがヨルクらしいな」

「この前のオークの肉が残っているから、それを今日は食べるぞ」

ジーモントにドロテアが手伝いながら皆の食事を用意しているが、それを微妙な顔で見ているカミラとサンダー。

「カミラも料理を手伝えば良いのに」

「今さらよね……」

「そんなことは無いと思うけれど」

カミラとゾフィの内緒話に気づいていない皆は、それぞれ武器の手入れや、入手して放り込んだだけだった素材を水で洗ってきれいにする等を行なっている。

「ジモ、それにテア。いつもうまい飯をありがとうな」

「急にどうしたんだ、シミ」

「いや、改めて思うなと」

「そうね。ジモ、テア、ありがとうね」

「カミラまで?」

「良いじゃない、日頃から思っていても言えていないことをたまには、ね」

「あ、あぁまぁな」

シミリートの発言が、カミラへのアシストとして思いもよらないファインプレーだと思ったユリアンネ。

「俺も一緒に料理できる人が……」

しかし、その後に続くシミリートの余計な一言と共に自分を見てくるところで、残念さを感じてため息をついてしまう。