作品タイトル不明
オルデンスクの異変情報3
「結論として、ドラゴレシエ国としては特に何もしません」
オルデンスク国の中で反乱が起きて、自国への侵攻が止まった気配と知った上で、オリガ王女の発言である。
「え?」
「はい。我々の国力ではオルデンスク国に逆侵攻をする余力がないだけでなく、イスクラディア国に残るオルデンスク軍の排除の支援に行く余力もありません」
「……」
「もちろん、イスクラディア国に見捨てられていた恨みがないとは言いません。ただ、そのような理由ではなく、本当に余力がないのです。その兵力があればこの国の溢れかかった魔物を退治して、避難民を含めた国民を守る方を優先したいのです」
「そうか。確かに自国以外に軍隊を進めるとなると、兵糧なども必要になるよな」
オリガ王女は本音を正直に話しているようにみえる。
「そして、ハンソク王国はおそらく撤退をすると思います。占拠を続けるほどの兵士を船で連れて来ていないはずですし、陸上からとなるには、ゾリヴィヤ国とこのドラゴレシエ国が間にあるのにその気配はありません」
「となると、ハンソク王国としてはあまり成果が出ないで、各国から冷たい目で見られるようになっただけの失策だったとなるのかな」
「そうならないように、略奪をできるだけ行ってから撤退する可能性もありますね」
「となると、港町のあたりが平和になるのはまだ時間がかかるか」
ダニークたち孤児と出会って、侵攻に遭遇したのは港町セントヤールであった。
彼らが帰りたいと言っても、当分先にする必要があると理解した仲間たち。