作品タイトル不明
金級冒険者
「じゃあ、ユリの金級へ、それにサンダーとドロテアの銀級への昇格、おめでとう!」
ジーモントの調理したハイオークキングの肉も用意され、“選ばれた盟友”が揃っての夕食である。
「ありがとう……なんか面倒なことになるのが心配だけれど」
「良いじゃないか、ユリに先を越されたが、俺も頑張るぞ!」
「シミ、あなた1人だけ昇格しなかったからって、すねないの」
カミラに指摘され、ますますすねた感じになってしまうシミリート。
冒険者ギルドで膨大な上級ハイオークを含めた討伐証明の納品をしたとき。
「このキングをユリアンネさんお1人で倒されたのですか?確かに魔法の攻撃のあとしかありませんが」
「それは間違いない」
「他のBランクのファイターやメイジなどは?」
ギルド職員からの確認の結果、ユリアンネだけでなくサンダーとドロテアもそれぞれBランク魔物を1対1で倒せる実力があると確認されたということで、その2人も銀級への昇格が認められたのである。
ただ、シミリートはもともと銀級であったので、対象外であった。
「これからこいつも使ってもっと頑張るさ!」
ハイオークキングが持っていた魔剣は、似たものを持っていたジーモントに確認しても要らないと言われ、結局はシミリートが持つことになった。日頃は他のダガーと同じ大きさにしておき、必要ならば片手剣にする使い方を想定している。
そのすねているシミリートは置いておいて、ファイターたちの使用していた剣などはヨルクに渡して鍛冶の材料にすることが決まっている。
カミラにもハイオークキングの太ももの骨などが提供されているので、それなりに皆が満足する結果となっている。
ただ、シミリートだけはその魔剣を使って炎を飛ばす練習などを夜中にこっそりとするようになったので、いろいろと思うことがあるようである。