作品タイトル不明
ダンジョン成果3
「こちら、呪いなどはありませんね。それだけでなく、持ち主の希望に合わせて大きさを変えられる、炎の魔剣ですね」
ダンジョンで得られた諸々を、冒険者ギルドで鑑定してもらった結果である。
その他の魔石や、ハイオークたちが持っていた武器などだけでなく、金貨も特筆するものはないとの話であった。
自分たちの拠点に戻り、オリガ王女にも来てもらい状況を報告する。
「そうですか。ハイオークキングが……でも、さすがは皆さん。それも含めてダンジョン踏破いただけるとは。本当にありがとうございます」
「しばらく放置したツケだろうから、そのうち入口付近のハイオークだけでも倒しにいくように手配しておかないと」
「おっしゃる通りですよね。報酬にハイオークの肉が入手できるとなると、他のダンジョンよりは人手も集めやすいかと」
「で、この魔剣はどうします?」
「え?それも含めて今回の成果はすべて皆さん“選ばれた盟友”で。依頼の報酬もまともに払えない心苦しさもありますが」
「ま、そこは前にも話した通りだし。逆に、このお肉、ある程度は国から配って貰えると面倒がないのだけれど」
「カミラさん、ありがとうございます。避難民もこのような上等なお肉を食べれば元気が出ると思います」
「オリガ王女、あなたもちゃんと食べてくださいよ」
「……はい。ありがとうございます」
「で、この肉はどうするんだ?」
オリガが帰ったあと、それでも大量に残っている上級ハイオークの肉。さらにキングの肉はすべて手元に残してある。
「分かったよ、ヨルク。まずキングの肉を調理するから待っていてくれ」
ジーモントが笑いながらその一部を持っていく。