作品タイトル不明
ダンジョン成果
「いやぁ、大量の肉!」
ここで倒したハイオークたちからも、胸にある魔石だけは取り出した後、魔法の収納袋に入れていく。その数、そしてキングの大きさからシミリートが言いたくなるのはわかる。
「ヨルクも喜ぶし、うまい上級ハイオークの肉は、避難民たちにも喜ばれるだろうな」
「え?」
「お人よしの皆は、安く納品するつもりなんだろう?」
「……そうなるだろうな」
サンダーに言われて、その後のことを考えるシミリート。
「で、宝物は?」
「このダンジョンコア、そして宝箱にあった金貨。でも、それよりも価値がありそうなのが、あの魔剣だよな」
ユリアンネが≪簡易鑑定≫で特殊効果があると、あらためて確認した後は、呪いなど何か悪い効果があっても困るので魔法の収納袋にしまってある。
「俺たちに、あんな大きな剣を使う仲間はいないからな」
「ま、大きさが違っても、シミは槍がメインだし、俺はこれだから」
腰にある刀をポンと叩くサンダー。
「ヨルクでも魔剣の効果のままで小さくする鍛冶はできないだろうし、どこかに買い取ってもらうか」
「さて、ユリも落ち着いたかな?」
男性陣が雑談をしている間、ユリアンネは目を瞑って壁にもたれて休憩をしていたのである。
キングにとどめをさしたのがユリアンネになってしまい、悪魔ギアマとラウキアのどちらが魂をとるかの仲裁という面倒があったので、余計に疲れていたのである。
「ちゃんと仲良くしないならば、ベリスにあげるわよ」
そのユリアンネの、お母さんみたいな発言の結果、上級ハイオークたちの魂を含めて、自分たちが納得できる配分をしたようである。