作品タイトル不明
ダンジョン奥のキング3
「よし、サンダー、大丈夫か?」
シミリートとユリアンネが対応していた上級ハイオークたちを倒せたところで、分かれて対応していた仲間の方を気にする。
「なんとか。でも、手伝ってもらえると助かる」
そのような言葉ではあるが、サンダー自身が対峙していたはずのハイオークファイターは最後の1体になっている。
ただ、その後ろから攻撃を仕掛けてきているメイジとアーチャーが残っている。
ドロテアはサンダーへの回復魔法と並行して、攻撃魔法を使用していたようなので、手が足りていないのだと理解する。
「まかせておけ!」
サンダーとドロテアの方に意識がいっていたメイジとアーチャーは、横から来たシミリートの攻撃をまともに受けている。
シミリートが対峙していない、自分たちから遠い方のハイオークに≪爆雷≫を発動しているユリアンネ。
流石に王級魔法の連発であり、魔力回復ポーションを飲み続けても、色々と疲労はある。
しかし、これを倒せば、という気持ちもあり最後の踏ん張りである。
「助かったよ。で、キングはどうなったんだ?途中から動きが見えなくなったが」
戦闘が終わって、肩で息をしたサンダーが確認してくる。
シミリートも呆れたように、右腕で奥の方を示す。
「まさか」
「ユリが1人でやっつけてくれたよ」
「え?私が1人ではないわよ。悪魔たちが……」
「ま、ユリが参加したのは最後の方だけと言いたいのだろうけれど」
「その悪魔たちは、俺たちに関係ないユリだけの力だからなぁ」
面倒なことになることが心配になるユリアンネ。