作品タイトル不明
ハイオークダンジョンの奥3
「ギアマ、ラウキア。手伝って!」
≪爆雷≫≪霧氷≫という王級魔法を発動したあと、ユリアンネは自身が契約した悪魔たちを呼び出す。
「へぇ。なかなかね」
「で、魂はもらえるのか?」
「ここで倒したあいつらの魂ならば、ベリスとの三等分ではなく、持っていって良いわよ」
自分たちの邪魔にならない範囲で、数いる敵に攻撃するように命令をしておくユリアンネ。
「あとは」
続いて、腕輪にしているシルヴィスを呼び出して、ワイバーン形状に戻らせる。
「あのキングの顔のあたりを飛んで、気をそらさせて。できれば、あっちの方に連れていって」
今は、視界の共有をする余裕はないので、人に影響が出ないと思われるところでは、使い魔たちの判断に任せる。
それでも、今までの命令を覚えているのか、一番の敵であるキングの顔の周りを飛んで挑発し、少し離れたところに移動する。
それでその敵を誘導するか、注意を散漫にさせるだけなのかは、敵にもよるが、今回のハイオークキングはついて行きはしていない。しかし、あきらかに顔の周りを飛ぶシルヴィスのことに気を取られている感じである。
その間でも、先に走っていたシミリートとサンダーは、敵の先頭のハイオークファイターと交戦開始している。
ただ、1対1で負ける感じはまったくない2人を見て、再びキング付近に残っているメイジとアーチャーに対して、王級の範囲攻撃である魔法≪爆炎≫を発動する。
火魔法は前世記憶のあるユリアンネにとって、色を意識して高温にすることで火力をあげられる魔法でもある。