作品タイトル不明
魔物間引きへ3
「ま、気にしすぎてぎこちなくならないように、頑張ってね」
結論としては、それだけのことをカミラに送られて、北方に旅立つユリアンネたち。
「途中までは一緒だからな」
サンダーとドロテアも王都アンダロフからしばらくは一緒に移動する。
「また、冒険者ギルドの受付には嫌な顔をされてしまったな」
「ま、仕方ないだろう?最近、彼女が気にしている場所の魔物を、ほとんど俺たち4人が片付けていたんだ」
「いつ帰ってくるんですか?って強く食い下がってきたよな。サンダーには」
「なんか引っかかる言い方だな」
「あの子、いつもサンダーに甘えるよな。この“選ばれた盟友”のリーダーは俺なのに」
「そういうことか。受付嬢たちのお得意の色仕掛けが、シミには効かないと思われているんだよ」
「いつもユリ、ユリってのが外から見ても分かるから」
男性2人だけが近寄って、サンダーが小さな声でシミリートに告げる。
「えー?そんなの、サンダーだって」
「俺は他人の前であからさまにしていないぞ」
「あ、そうなのか?」
「それに、押してダメなら引いてみなって言葉があって、な」
男2人がコソコソと内緒話を始めた感じなので、ユリアンネも自然とドロテアとの会話が増える。
「最近、サンダーとはどうなの?私たちに遠慮なんてしなくて良いのよ」
「え?あ。特には……」
「やっぱり戦争奴隷のことを気にしているの?良い加減、奴隷契約なんて解除しても良いのに」
「いえ、やはりケジメは」
「でも、ビザリア神聖王国を通る時には、契約解除した方が良いと思うのに」
「逆に、あそこを通る時には、モンタール王国に捕まった私は奴隷契約になっている方が良いのかと」
今までも何度か繰り返した話であり、こちらも平行線のままである。