作品タイトル不明
魔物間引きへ
「なんとなくしっくりこないのよね……」
この国に来た最初の、オリガを人質にされたかたちでいくつものダンジョン攻略をさせられたことを、カミラは思い出しているようである。
オリガ王女が帰って行ったあとにつぶやいている。
「それはわかる。でも、断る内容でもないだろう?」
「シミの言う通りなのよね。じゃあ、また孤児たちが細工する材料になりそうなもの、探してきてね」
「ははは。そうだな」
サンダーやドロテアも、オリガからの話の途中で頷いていたし、引き続き魔物討伐を進めることに否定は無いようである。
最近は王都アンダロフから日帰りで行ける場所ばかりであったが、これから泊まりでの出張が続くことになるはずである。
「どうする?4人で行動するか?それとも最近のように2人ずつに分かれたままにするか?」
「ん?俺たちはどちらでも良いが、2人ずつに手分けした方がやはり効率が良いのではないか?待ち合わせの時間なども不要になるし」
「テアとユリもそれで良いか?」
やはり魔物の討伐となると、カミラ、ゾフィ、ジーモント、ヨルクは店舗の話もあって留守番になる。そしてサンダー、ドロテア、シミリートとユリアンネが出張になる。
8人全員で行くほど厳しい状況であればそうするが、今回は4人だけでもなんとかなると思われる。
しかし、そうなるとシミリートと2人きりで何泊もすることになる、と考えてしまうユリアンネ。
先日の、ダニークの新しい仲間である少女ヤナの発言が、再び頭によぎるのである。
「私はもちろんどちらでも」
ドロテアが先に答えるので、あわてて答える。
「私もどちらでも良いわよ」