作品タイトル不明
周辺情勢
「少しお話を良いですか?」
ユリアンネたちが狩りから帰ってくるのを見計らったように、オリガ王女が訪ねてくる。
「もちろんです。あ、バザーの件、ありがとうございました」
「いえいえ、ちゃんと動き出した感じですね。避難民の方々も含めて、少しでも生活が安定すれば……」
「ん?今日の御用はそれではないのですね」
バザーの話はお礼と挨拶程度のようであり、オリガの様子では目的が違ったようである。
「はい。申し訳ありません」
「まずはお話を伺いますよ」
その後にオリガが伝えてきたのは、イスクラディヤ国の状況であった。
「オンデンスク国からの侵攻がかなり進んで、多くの街が占領されているようです。南部も海からのハンソク王国による侵攻で港街は抑えられている感じで」
「イスクラディヤもかなり追い詰められているということですね」
「でも、ドラゴレシエ国として支援できる状況でも無いのですよね?」
「はい。その余力は……」
「というか、今までイスクラディヤ国がまともに支援してくれなかったのなら、その逆は無理じゃない?」
「まぁカミラの言いたいこともわかるけれど。で、反対側のルノレシエ国からの支援はないのですか?」
ユリアンネとしても、戦争が早く終わる方が避難民も減るし、一緒に来た孤児たちのことの不安が減る。
「それが、国力的にはオルデンスク国に対抗するほどの戦力はないので、避難民の受け入れが主なところのようです」
「そうなると、イスクラディヤ国は……」
「となると、その後は再び矛先がこのドラゴレシエ国に?」