作品タイトル不明
バザーへのカトラリー3
「これって!すごいじゃない!」
バザーで、ナイフに対する需要があったことを報告してきたザリーナに、カミラは骨と木で作ったナイフを見せる。
「どう?これなら売れると思う?」
「思うわよ。持ち手はスプーンやフォークと同じでしょう?刃のところが、これって骨?だったら金属のより安く作れるわよね?」
「もちろんよ。シミたちがきっとたくさん材料を仕入れてくれるから」
「え?俺?」
思わぬところに話が飛んできて驚くが、オークの太ももの骨ならば、元々需要があるお肉のためにも一緒に持って帰ってくることになると想像がつく。
「ダクたちがもうちょっと頑張って、ゴブリンじゃなくオークを倒せるようになれば良いな」
「あ、あっちも何とか上手く行っているみたいね。ヤナとも会ったのね」
「あ、あぁ。かわいい子だったな。ダクとロフとも上手くやっているみたいだったぞ」
シミリートが空気を読めないのは相変わらずのようである。
「で、この骨のナイフって、作るのは難しいの?」
ザリーナが話を戻して、カミラに確認する。
「そ、そうね。それほどではないわ。上手く骨を割れたらちょうど尖るようにできるし。もちろん使い手が怪我をしないように、他の部分は上手く滑らかにする必要があるわよ。でも、それはトゲが出ないようにする木製のときと同じ気遣いで」
「バカ!」
ユリアンネにこっそり怒られたシミリートだが、あまり理解していないようである。
「大丈夫だよ、ダクたちならオークを倒すなんてすぐだよ」
ため息をつくしかないユリアンネとその周りのカミラたち。