作品タイトル不明
バザーへのカトラリー2
「ねぇ、カミラは?」
夕方になり、バザーも終わったようでザリーナたちが戻ってきて、ユリアンネの店に集合している。
「やっぱりここのハーブティーも売れれば良かったのに……」
「ま、それはおいおいで良いんじゃない?それよりも、ジモやヨルクに教わったもので勝負した方が、自分たちの成長になるでしょう?」
「それはそうよね。そう、まずはゾフィに報告ね」
カミラがそこに居ないので、まずゾフィに報告するザリーナたち。
「やっぱり子どもの服は需要があるみたい。私たちが試しに作った、子どもサイズの革の服を並べていると、すごく見に来たわ。それで、もっと柔らかい普通の服はないの?って」
「孤児院だと、上の子から順番にお下がりが来る仕組みがあるけれど、普通の家だと兄弟姉妹の上の方は特に用意するのに困るみたいよ」
「じゃあ、一番下の子の要らなくなった服をもらって、欲しい人にまわしたり、ボロくなっていたら修繕したり、それすらも無理なら繋ぎ合わせたりする話はうまくいきそう?」
「絶対にうまく行くわよ。避難民同士も元々知り合いだったわけじゃないみたいだし、貸し借りがうまく回らないのは喧嘩になりそうだから、私たちを経由する方が良いと思うの」
「じゃあ、買い取りなども考えないとね」
その騒がしい雰囲気が伝わったのか、カミラが起きてきて合流する。
「カミラ、あのスプーンとフォーク。すごく好評だったわ」
「本当?」
「いつから売るの?って。そんな値段なら家族の人数分くらいすぐに買うって」
「じゃあ、早速やり方を教えてあげるわよ」
「でも、やっぱりナイフも欲しいって。角兎などを狩って来てお肉も食べるから、包丁で切り分けるだけでなくって。ヨルクの金属のは高いから、こっちの安いので何とかって」